４４・君の隣で恋してるってこと ページ44
次の日の朝。
昨日の事は、夢だったんじゃないか、と朝起きた瞬間に思って、血の気が引けたけど、唇にのこっていた熱が、本当の事だったってこと、ちゃんと覚えてた。
その証拠に、朝、いつも通り家の前で待ってくれているしーちゃんの顔が、今までとは違って少し赤い。
照れたようにそっぽ向いた後に「おせー」とぶっきらぼうにいう。
「ごっ、ごめんね」
私が少し慌ててそういい、しーちゃんの方に駆け寄ると
「遅れた罰」
といわれた直後、ぐいっと腕を引かれ、そのまま
ちゅっ
と、唇にキスされた。
ドキンッ！と心臓が高鳴ると同時に、唇の柔らかさに昨日の事を鮮明に思い出す。
かあああぁっと顔に熱がたまるのを感じながら、私はムスッとした顔にする。
「〜〜〜っ、なんで、そんな急に、キ、キスしてくるの…！？」
するとしーちゃんはくすっと笑いながら
「今まで小さいころからずっと我慢して来たのに、いまさら我慢するわけねーだろ」
と言って、私の手に手を絡めてきた。
「ちょっ…！！皆に、バレちゃう！！」
「は？別にバレてもいいじゃん。ってか、公開しよーぜ」
「恥ずかしいんだけど！！」
「知らねー。お前に悪い虫よったら困るから公開しとくわ」
「なにそれ………！！！！」
いつもと同じ、朝の通学路。
変わらずに、隣で歩く君。
でも、今日は、今までと違う。
手をつないでいること。
でも、ただ手をつないでるだけじゃなくて
離したくないって思う、その気持ちも、今までとは違う、しーちゃんへの新しい気持ち。
好きっていう、新しい気持ち。
あったかい、気持ち。
私は、日差しの暖かい通学路を、しーちゃんの隣で笑って歩いていた。
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りん(プロフ) - ましゅさん、ファン第1号のりんです。めっちゃ面白かった！ありがとう！ (2017年10月4日 23時) (
レス) id: cc12ec3d84 (このIDを非表示/違反報告)
みか▽･ｗ･▽(プロフ) - ヤバいです！ 胸がドキドキします これは中村くんに恋をしちゃいましたね笑 これからも無理せず自分のペースで頑張ってください fight！ (2017年10月1日 22時) (レス) id: a5b2966eb9 (このIDを非表示/違反報告)
KaKaO - ましゅさん！無理しない程度に頑張ってください！(￣^￣)ゞがんばぁ！ (2017年9月30日 16時) (レス) id: e007657c37 (このIDを非表示/違反報告)
マカロン愛?(プロフ) - 神様はましゅ様ですよー！毎度毎度文才に驚かされます！更新、焦らないで大丈夫ですよ！私もゆっくり楽しみにしています！ (2017年9月26日 7時) (レス) id: c30a359a19 (このIDを非表示/違反報告)
貴音 - 桜くんじゃなくて、桜羅くんでは？ (2017年9月25日 19時) (レス) id: adf6de11e6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ましゅ | 作成日時：2017年8月2日 10時
