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『 でも私この足だと、 』
ベ「 私に乗ってちょうだい 」
『 ベルモットも昨日ライに … 』
おんぶする事でベルモットが痛める可能性がある。
べ「 私の事はいいの。いいから早く乗って 」
申し訳ないけどベルモットにおんぶされる事になった。
べ「 一旦ホテルに戻って明日には帰るわよ 」
やっと日本に帰れる。
べ「 その傷だと当分治らなさそうね 」
全て治すのに全治半年以上はかかりそう。
『( 公安の仕事も当分出来ないよね )』
帰ったら皆にこってり叱られるのが目に見える。
『 肩は大丈夫？痛くない？ 』
べ「 Angelに比べたら擦り傷よ 」
何とか追っ手を撒いてタクシーでホテルへ戻った。
べ「 簡単にしか手当て出来ないけど、
日本に帰ったらちゃんと病院に行くのよ 」
また入院生活になるのだろうか。
べ「 カナディアンは殺して正解だったわね 」
殺気に満ち溢れていて、私でも怯むほど。
べ「 私のAngelによくも … 」
『 どうしてベルモットがあそこにいたの？ 』
すると手当てする手が止まった。
べ「 ギムレットから聞いたの 」
ベルモットに殺されたNOCのギムレット。
『 どうしてギムレットから？ 』
FBIとDIAに共通点はないのになぜだろう。
ベ「 FBIとDIAは私達の存在に気付いていたらしいの 」
『 でも私達とは接点がないはずよ 』
ベ「 組織に潜入してた何者かが告げ口したらしいわ 」
『 一体誰が、 』
べ「 それが分かっていればこんな事になってないわ 」
潜入捜査を知ってるのは組織の幹部の人間と皆、そして上司のみ。
その中の誰かが告げ口したってことになる。
今までのカナディアンは演技だったってこと。
べ「 つまり最初からバレたのよ 」
だが、なぜベルモットはケガがなかったのだろう。
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作者名：こ こ | 作成日時：2023年6月22日 23時
