もう一人の同期4 (ページ46)

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カ「 Cheers.(乾杯) 」

ワインを飲むとニヤッと笑ったのは見間違いだろうか。

カ「 As expected, you are pretty.(やっぱり、君は綺麗だ) 」

頬を優しく撫でられ、額にキスしてきた。

ベルモットに慣れてるせいか何とも思わない。

『 Thank you.(ありがとうございます) 』

それから雑談して20分近く経った。

『( 目がチカチカする … まさか睡眠薬！？ )』

カナディアンを見るとニヤニヤしている。

『 No way!(まさか!) 』

カ「 Has it worked at last.(ようやく効いたか) 」

まさか私が組織の人間だとバレている！？

『 Since when?(いつから?) 』

カ「 It's a secret.(秘密だよ) 」

そしてそこで私の意識は途絶えた。

目が覚めると手と足を縛られ、拘束されている。

『( 当たり前に携帯は取られてるよね )』

脱出しようと試みるも無理だった。

するとガチャッと扉が開き、人が複数いる。

カ「 I know you are a member of the organization.(君が組織の一員という事は知ってる) 」

顎を持ち上げられ、目と鼻の先にカナディアンの顔がある。

カ「 Nobody will come to help.(誰も助けに来ないだろう) 」

『 I guess so.(そうかもね。)So where am I?(それでここはどこなの?) 』

見た感じだと先程いた場所ではなさそう。

カ「 This is the basement of DIA.(ここはDIAの地下さ) 」

『 Then the party earlier,(それじゃあさっきのパーティーは、) 』

あの場にいた人達は全員DIAの人達だったって事か。

カ「 It's just what you think.(君が思っている通りさ) 」

DIAとあって気配を消すのが上手い。

『( 公安の私でさえ分からなかった、 )』

カ「 It's impossible to get out of here.(ここから脱出するのは不可能だ) 」

周りは全て壁で窓がなく、扉が1つしかない。

カ「 Garcia. no, aurora(ガルシア。いや、オーロラ ) 」