193 ページ44
・
すると蘭ちゃんが倒れそうになり、急いで支える。
新「 お、おい蘭！？ 」
『 もしかしたら雨のせいかも、 』
例の通り魔が私達に向かって銃口を向ける。
新「 止めときな 」
『 今撃つべきじゃないですよ 』
新「 銃をぶっ放せば、
あんたを追ってた警察がすっ飛んでくるぜ？ 」
ここ周辺はFBIが包囲しているはず。
新「 この場は見逃してやるけどよ
会う事があったら容赦はしねぇ … 」
『 風邪には気を付けて 』
3人でその場を離れ、タクシーが待っている所へ向かう。
『 新一君。蘭ちゃんをよろしくね 』
新「 ガルシアさん。アンタも風邪引くなよ 」
『 新一君も。これを蘭ちゃんに渡してほしいの 』
新「 これって、 」
階段に引っかかっていたハンカチ。
『 どうかお元気で 』
新「 あ、ああ 」
そしてベルモットから送られてきたホテルへ向かった。
『 ベルモット遅いな 』
いつまで経ってもベルモットが帰って来ない。
ベルモットもこのスイートルームに戻って来るはず。
『 明日には帰って来るかな 』
携帯を閉じ、ベッドに潜ると眠気が襲ってきた。
深夜、扉を開ける音がして飛び起きる。
『 どうしたの！？ 』
ベ「 ちょっとね、 」
どこそこケガをしていて、腹部から血が出ている。
『 ちょっとどころじゃないわよ
それにあなた撃たれてるじゃないっ 』
部屋から救急箱を取り、手当てをする。
『 誰にやられたの？ 』
ベ「 … 赤井秀一よ 」
あの時探していたのはやっぱりベルモットだったのか。
『 でもその割には嬉しそうね 』
ベ「 そうね。いい事があったわ 」
『 これで手当て終わり。無理は禁物よ 』
そういえば例の通り魔も腹部から血が出ていた。
それにベルモットと同じところをケガしていた。
ベ「 My Angel … ありがとう 」
『 どういたしまして？ 』
首を傾げると、ベルモットは今までに見た事ないくらい優しく微笑んだ。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 116人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：こ こ | 作成日時：2023年6月22日 23時
