もう一人の同期4 (ページ33)

今日:9 hit、昨日:417 hit、合計:46,231 hit

182 ページ33

・

ベ「ふふ。そんな事しないわよ

お礼と思って受け取ってちょうだい」

『お礼？』

私何か感謝されるような事しただろうか。

ベ「私からの気持ちよ」

『それでも申し訳ないわ』

こんな高い物を受け取るわけにはいかない。

ベ「受け取ってくれないの？」

そんな子犬のような目で見つめられても困る。

『でも本当にいいの？』

ベ「ええ。もちろんよ」

私が負けて、ドレスコーデをしてもらう事になった。

ベ「このピアスとネックレスはどう？」

『もうベルモットに任せるわ』

アクセサリーは全てベルモットに任せた。

ベ「 Angel、終わったわよ」

はい、と言ってドレスコーデ一式を渡される。

『本当にありがとう。大切に使うわ』

本当に申し訳ないくらい大量に買ってもらった。

ベ「これからNYに行くわよ」

『ニューヨーク？』

ベ「ええ」

どうやら今からニューヨークに行くらしい。

『一体どうして … 』

ベ「赤井秀一を殺せと命令されたのよ」

『 … 赤井秀一？それって誰の事なの？』

冷や汗が止まらないけど、決して表情には出さない。

ベ「 Angelは知らなかったわね。ライよ」

『ライの本名が赤井秀一って感じかしら』

ベ「ええ。その赤井秀一の抹殺命令が出たの」

この手でシュウ君を殺す事になるかもしれない。

嫌な予感がするけど、任務を遂行しなければいけない。