もう一人の同期4 (ページ21)

今日:13 hit、昨日:417 hit、合計:46,235 hit

170 ページ21

・

次の日＿＿＿

久しぶりにゆっくり眠れた。

『ベルモットからメール？』

30分程前にメールが届いていた。

時計を見れば、朝の9時を指している。

VermouthGood morning, Angel♡
起きたら私の部屋へ来てちょうだい

今日から早速潜入捜査をするのだろうか。

AuroraOK

軽くメイクをし、隣の部屋へ向かう。

『ベルモット。私よ』

ベ「立ち話もなんだから入ってちょうだい」

『ってあなた朝からお風呂入ったの？』

ドアで分からなかったけどバスタオルを体に巻いている。

ベ「良かったらAngelも入る？

お風呂の中に薔薇が浮いてていい香りよ」

『遠慮しておくわ。あちこちケガしてるわね』

肩や腕などにかすり傷や切り傷がある。

ベ「 … こんな私を見て幻滅する？」

『そんな事思うわけないじゃない

ベルモット。あなたは自分を大切にしてほしい』

着ているカーディガンを脱ぎ、ベルモットにかける。

『風邪引きますよ。綺麗なんですから』

ふとベルモットを見ると、涙を流していた。

『え！？あ、ごめんなさいっ』

オーロラという事を忘れて、素で接していた。

ベ「 Angelが謝る必要はないわ

今までそんな事を言ってくれる人がいなくてね」

きっとこれがベルモットの素なのだろう。

ベ「さっさと変装しましょうか

私は着替えてくるからそこに座ってて」

フカフカなソファーに座り、部屋を見渡す。

ベ「何か気になる物でもあったかしら」

大きなメイクポーチを持って、妖美に笑ってる。

ベ「じゃあ始めましょうか」