152_side松田 ページ3
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背筋が凍るような夢を見た。
Aが拳銃で撃たれ死んでいく夢で、あまりにもリアルな夢で現実であってもおかしくない。
松「 俺から離れるな … いなくならないでくれっ 」
手を伸ばしてもその手が届く事はない。
ふと誰かに頭を撫でられた気がして、また夢の中へ。
松「 ふあぁ〜 … は？ 」
目が覚めると、目と鼻の先にはAがいる。
そしてAの腹に腕を回してぐっすり寝てる萩。
松「 こいつ … 」
萩を叩き起し、萩は頭を抑えながら起きた。
萩「 いったぁーい！っえ？ 」
今の状況を理解し、固まって顔が真っ赤になった。
松「 お前女に慣れてるんじゃねぇのかよ 」
萩「 …… 」
無言でAから離れ、呆れた目で萩を見る。
松「 野郎共を起こすぞ。手伝え 」
俺はゼロを、萩はヒロをそれぞれ起こす。
松「 おいゼロ！起きろ！ 」
萩「 諸伏ちゃーん起きて 」
朝に慣れてるのか、萩と違って野郎共はすんなり起きた。
諸「 Aちゃんは？ 」
松「 そこでまだ寝てる 」
顎でAを指すと、ヒロは微笑ましそうに見た。
諸「 可愛いなぁ 」
さっきの萩の事言ったらキレるのが目に見えてる。
松「 萩なんか腹に手回して一緒に寝てたぜ 」
萩「 ちょっ陣平ちゃん？！ 」
「「 は？？ 」」
殺気に満ち溢れていて、俺でもたじろぐ。
降「 昨日といい今日といい、 」
萩「 え昨日？俺なんかした！？ 」
「「 はぁ …… 」」
萩「 ちょっ何かやらかした？！ 」
こいつには一生酒を飲まさせねぇ。
降「 酔った勢いでAに告白をし、
告白したかと思ったらAの膝元に倒れて寝た 」
諸「 要はAちゃんに膝枕された 」
松「 挙句の果てに頭撫でられてたからな 」
羨ましいったらありゃしない。
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作者名：こ こ | 作成日時：2023年6月22日 23時
