もう一人の同期4 (ページ16)

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ふと目が覚めるとまだ空の上だった。

空はすっかり綺麗なオレンジ色に染まっている。

ベ「あら、まだ寝てていいのよ」

隣のベルモットは既に起きている。

『ベルモットこそまだ寝てていいのに

あなたここ最近寝れてないんじゃないの？』

薄らと隈ができていて、お疲れ気味そう。

ベ「え、えぇ」

『後何時間もあるんでしょう？休んだ方がいいわ』

ベルモットの手元にはパソコンが置かれている。

きっと先程まで何かの作業をしていたのだろう。

ベ「 Angelも隈ができてるじゃない」

『私は慣れてるから平気

それに少しやりたい事があるから』

ベ「やりたいこと？」

『警察庁のパソコンをハッキングするの

彼らの顔認証をして黒か白かはっきりさせる』

事前に私のパソコンに顔認証システムを用意しておいた。

公安用と組織用の2台のパソコンを持っている為、組織用のパソコンで私のパソコンをハッキングする。

ベ「そんな事ができるのね」

『私は情報屋よ。ハッキングなんて得意分野』

ベ「 Angelは敵に回してはいけないわね」

『えぇ … そうかもね』

既に敵だけれど。

そしてハッキングをして彼らを顔認証した。

『 … 黒ね』

心が痛いけど、ジンに黒というメールを送った。

『( 当分帰れなさそう … )』

これがソロだったらもっと時間が必要になる。

言っていた通り、本当に数年はかかるだろう。

『 …… 』

既に皆に会いたい気持ちを抑え、パソコンを閉じる。

どうして、こんな任務を引き受けてしまったのだろう。

『( 自業自得だよね … )』

そんな事を思いながら、再び眠りにつく事にした。

『( 皆今頃何してるのかな )』

そして目を閉じた。