もう一人の同期4 (ページ14)

今日:19 hit、昨日:417 hit、合計:46,241 hit

163 ページ14

・

朝一の便の為、早朝に家を出なければならない。

『行ってきます』

皆ぐっすり眠っていて、起こすのが申し訳ない。

合鍵を置き、出来るだけ音を立てず玄関へ向かい靴を履く。

松「また(・・)何も言わずに行っちまうのかよ」

振り向けば、さっきまで寝てたはずの皆がいる。

驚きすぎて声も出ない。

降「最初から起きてたさ」

萩「実は飛行機のチケット見ちゃったんだよ

見たらびっくりしたよ。早朝に行くんだもん」

諸「起こさないのもAちゃんらしいけどね」

ナ「 Aちゃん、気を付けてね」

伊「あっちに着いたら必ず連絡しろよ」

皆優しい笑みを浮かべ、微笑んでいる。

『行ってきます』

皆に見送られながら家を出た。

『 … 頑張らないと』

車に乗り、オーロラに変身する。

空港に着くともう既にベルモットが来ていた。

ベ「 Hi, Angel 」

いつも通り頬にキスしてハグをしてきた。

ベ「チケットは届いたかしら」

『えぇ。ファーストクラスだなんて流石ね』

先日、飛行機のチケットをもらった。

チケットを見ればまさかのファーストクラス。

ベ「当たり前じゃない。Angelの為だもの」

流石、大女優シャロン・ヴィンヤードとあってお金持ちだ。

『ふふ。嬉しい』

ベ「そろそろ行きましょうか

詳しい事は飛行機で説明するわ」

『ええ』

味方なのか敵なのか分からない。

『( ただの気まぐれ？ )』

ベルモットはオーロラと一緒の秘密主義者。

『分からない、』

ベ「どうかした？」

『いいえ。何でもないわ』

サングラスをかけて搭乗口へ向かう。