７話・平和に今日という日を ページ7
次の日。
「茜、おはよう」
キラキラとした笑顔でわたしに声をかけてくれたのは、翔君。
太陽を背に、太陽に負けないほどの眩しさを放つ彼。
本当に、眩しくて
見れば見るほどに、あの時を思い出してしまって
苦しい…っ。
「お、おはようっ」
完璧にぎこちないあいさつをかました私は表情までぎこちなく微笑むと、ささっと彼から離れる。
顔を、見ていたくない。
「ちょ、何で逃げるんだよ」
ぐっと後ろから手首をつかまれる。
ズキンッ！
嬉しいはずなのに、激しい胸の痛み。
「…やっ！」
その痛みに耐え切れず、思わず彼の手を払ってしまった。
パシッという乾いた音。
私の頭に現実をたたき込むには十分すぎる音だった。
「ごっ、ごめんっ…！」
ハッと我に返った私はそう彼に言う。
彼は驚いた顔をしたまま少しうつむくと、「大丈夫。ごめんね」と優しく微笑んだ。
私は安心して心から微笑むと、更に胸が痛む。
「翔君、あの…」
私が顔を上げそういう。
「なに？」
聞き返してくれる彼。
「あの…、私…！」
昨日の事を聞こうとしたその時。
「＿＿＿先輩、おはようございます」
その声に、私は動きが止まった。
それは、伸也君の声だった＿＿＿。
８話・過ごせるはずなどなかった。→←６話・ただの関係じゃ、無くなった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 64人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ましゅ(プロフ) - オシュアラヴァーさん» どうなるんでしょう…！あ、そうなんですか！ありがとうございます！ (2015年10月17日 19時) (
レス) id: eec98498a5 (このIDを非表示/違反報告)
ましゅ(プロフ) - 絢香さん» ありがとうございます！！ (2015年10月17日 19時) (レス) id: eec98498a5 (このIDを非表示/違反報告)
オシュアラヴァー - ましゅさん» ハムスター島にも、名前変換機能はないよ。だから、ハムスター島の小説も、名前変換はないよ。 (2015年10月17日 2時) (携帯から) (レス) id: e1577d3122 (このIDを非表示/違反報告)
オシュアラヴァー - 茜ちゃん、どうなるのかな。 (2015年10月17日 2時) (携帯から) (レス) id: e1577d3122 (このIDを非表示/違反報告)
絢香 - 前作読んで来ました！もっと読みたいと思いました。 (2015年10月16日 23時) (レス) id: dba9559530 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ましゅ | 作者ホームページ：http://ましゅ
作成日時：2015年10月14日 20時
