lovely smile like a sunflower.(×ms) (ページ10)

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Will,sweet to each other.(sgms) ページ10

(sg side)
｢うわ、なにその傷｣

楽屋のソファに座って本を読んでいると、目の前に座っていた手越に怪訝そうな表情で言われる。

傷？

｢その手の甲。すげぇ色になってるけど｣

手の甲を見ると、三日月形に赤くなった傷が。

｢大丈夫。大したことじゃないから｣
｢シゲにとってはね。スタッフさんに絆創膏貰って隠しておいた方がいいんじゃね？｣

…確かに。

手の甲についた四つの爪痕。

それも両手。

あまりにも酷いところには貼っておいた方がいいかもな。

｢スタッフさんに貰ってくる｣

ソファを立ちドアに手をかけると手越にシゲ、と名前を呼ばれる。

｢その傷、まっすー？｣
｢ん、嗚呼…まぁね｣
｢ラブラブなこって｣

けっ、と面白くなさそうに言いながらも、顔は笑ってんだから結局は面白がってんだろうな。

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"ご飯、食べたい"

一文、簡素に送られてきたメッセージ。

でもこれは恋人の甘えの一部。

中々甘えてこないから、こういうのは嬉しかったりする。

"分かった。今どこ？"

これで仕事も終わりだし、どっちの家に行っても時間的にはちょうど夕飯時だろう。