lovely smile like a sunflower.(×ms) (ページ9)

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しゃくりあげながら、ただ寂しくて、と伝えると驚いた表情をしたけど、そっかとふわりと抱き締めてくれた。

｢ちょっと不安になっちゃったな。大丈夫大丈夫。誰かしらきっとそばにいるから、寂しいって感じたら素直に甘えていいんだよ｣

ぽんぽんと背中を擦る櫻井くんの手に、不思議と心が穏やかになってくる。

涙もとまり、落ち着いた俺を見て、楽屋の扉の方を見ながら、スタッフさん来てるよと教えてくれる。

そうだ、収録。

｢ごめんなさい、迷惑かけて…｣
｢可愛い後輩の不安を取り除いてやるのも先輩の務めだろ？｣

ニッ、と笑う姿に、やっぱり櫻井くんて凄いなと思う。

｢ほら、収録始まるんじゃない？行ってきな｣

ぽんと肩を叩かれ、櫻井くんの言葉に急いで楽屋の扉に手をかける。

｢あの、本当ありがとうございます｣
｢いいっていいって、ほら、行ってこい｣
｢はいっ｣

櫻井くんのおかげで心のもやもやが取れて、収録もスッキリした気持ちでやることができた。

楽屋に戻ると、櫻井くんはいなくて、でも代わりにメールが入っていた。

"今度、飯行こうな"

嗚呼、本当櫻井くんて凄い人だ。

ぎゅっと携帯を握り締め、緩む頬に気付かないふりをする。

暫くそうしていると、マネージャーの呼ぶ声がして、急いで荷物を持って楽屋を出た。

remove your loneliness. fin.