lovely smile like a sunflower.(×ms) (ページ8)

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remove your loneliness.(skms) ページ8

櫻井くんとの話。

(ms side)
なんとなく。

そう、なんとなく、だ。

｢…さみしい｣

嗚呼、声に出してしまうと嫌という程に自覚してしまう。

そうだ、寂しい。

なんと言ったらいいのか分からない。

例えるなら、人肌恋しい、みたいな。

隣にいてくれるだけでいい、手を握ってくれるだけでいい。

もやもやと考えながら楽屋の隅で一人うずくまる。

これから仕事だと言うのに、こんなんじゃダメだって分かってるのに。

｢…まっすー？｣

頭上から聞こえてくる声に顔を上げれば、櫻井くん。

なんで…？

｢どうした？体調悪いのか？｣
｢大丈夫です…なんで、ここに…｣

バラエティ番組の収録までの時間、楽屋にいるのは俺一人だけ。

俺に与えられた楽屋だから、入ってくるとしてもマネージャーとかスタッフさんしかいないはずなのに。

｢俺？ちょうど仕事終わって歩いてたら、増田の楽屋見つけたらいるかなと思って｣

優しい笑顔を浮かべながら俺に目線を合わせる櫻井くんを見て、なぜか視界が滲んでくる。

鼻の奥もツンとして…。

｢ぇ、ちょ、どうした？なんか嫌なことでもあった？｣
｢ち、ちが…｣

こんなはずじゃなかったのに、ボロボロと溢れ止まってくれる様子のない涙。

涙を拭いながら、ゆっくりでいいよ、と言ってくれるから更に溢れてまう。