第五十八話 文句 ページ20
鋼「…てな訳で、散々だったよ。もう、完膚なきまでにやられちゃった。」
疾「その調子だと、俺は行かなくて正解だったみたいだな…」
鋼「うーん…魔法だったらどうなってたか分からないけどね。あのペンダント便利だよね、ばれちゃったけど。でもさ、地面に倒した僕ほっぽって、鍛錬再開ってそりゃないと思わない？」
あれから談話室まで戻ってきた鋼牙は、ぶぅぶぅと愚痴を垂れていた。
転ばされただけなので、身体的なダメージはほぼ無い。
美「まーま、機嫌直してよ。アリスさんは実質学校最強みたいなもんなんだから、負けてもしょうがないって諦めな。ほら、このまえの金平糖の残り。」
鋼「ありがと…でもやっぱり腑に落ちない。最初っから、何だっけ、ライナ？に危害を加えるつもりか！とかいって決め付けてさ。何あの人、ホント失礼だよね。思い出すほど腹立ってきた！」
琴「過保護なんだよ。」
鋼「全くだ。悔しいけど、手も足も出なかったんだよねえ…あんな細っこい腕で蹴り受け流すなんて、化け物だよ。あの身のこなしは、ちょっとやそっとで身につくもんじゃないね…」
疾「はいはい、そろそろしつこいぞ。強いのはよく分かったから。ほら、部屋になんか届いてただろ？忘れないうちに目ぇ通しとけって。」
疾風がぴら、と差し出したのは、寮にとどいていた封筒。
分かったよ、あければいいんだろー？と不機嫌そうに鋼牙が応える。
若干乱暴な手つきで開封すると、それはまた新たなトーナメントの通知だった。
それには無機質なタイピングで、参加希望者は教師に届け出るように書いてある。
琴「どうするの？」
鋼「参加しようかなー…憂さ晴らしに数人ぶっ飛ばすのも悪くないよね。」
美「こわっ。鋼牙くん怖いよ。ブラック鋼牙くんだよ。」
疾「美羽…そんな風に見たって俺は止めねえよ？」
美「何でだよ。止めろよ！止められるのは疾風クンくらいのもんでしょー！保護者だろー！？」
聞き捨てならないな、と疾風が引きつり笑いを浮かべる一方、鋼牙は鈴也、蘭、レアたち各メンバーに、トーナメント参加の許可を貰うため連絡を取っていた。
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こっちゃ(プロフ) - 海里さん» 海里さん、感想どうもありがとうございます。面白いと感じてくれてとても嬉しいです!更新も引き続き頑張っていきますw (2014年2月24日 4時) (
レス) id: cba1a90451 (このIDを非表示/違反報告)
海里(プロフ) - 初めまして！海里と申します。この小説めっちゃ面白いです！鈴也くんがめっちゃ可愛い･･･///寿先生にビビったりする疾風くんも大好きです！更新頑張ってください！ (2014年2月23日 14時) (レス) id: 6b95c59c1c (このIDを非表示/違反報告)
こっちゃ(プロフ) - チェストォォォ、ではなくテストですー。 (2014年2月12日 12時) (レス) id: fd9391362e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こっちゃ | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/kotcha/
作成日時：2014年2月12日 11時
