第五十五話 学園の王子（下） ページ15
美「例えば、あそこで騒いでる女の子たち。あたしみーんな知ってるのね？だって寮住みだもん。なにかと顔合わせるし、話し合いなんかもあるしね。でもそういう風にしょっちゅう会ってたら、あんな風に騒がないでしょ。」
鋼「そうだよね、まったく興味なくて皆目覚えてない疾風とは違うもんね。」
疾「ここで振るか…」
琴「彼女は寮に居ないんだよねえ。森のほうのログハウスに、ルームメイトと住んでるんだ。」
鋼「そのルームメイトは？」
琴「彼女だよ。」
琴美が指差す先に居るのは、アリスの隣に立つ小柄で可愛らしい少女。
手入れの行き届いている黒髪を頭の上でお団子にしている。
大きな黒い瞳も、アリスと対照的である。
美「ライナちゃんだよー。ライナ・エルビス。アリスさんのお姫様です。魔女っ子だよ！」
琴「二人が別々に居るところなんて見たこと無いよね。」
美「その姿はまるで騎士(ナイト)！」
なんだか盛り上がっている二人を無視して、鋼牙と疾風は今一度よく目を凝らす。
確かに、さりげなく背後で女子の波からかばっているその振る舞いは紳士的だ。
琴「で、どうするの？話しかける？」
鋼「う、ううん…」
鋼牙は、アリスを囲む女子を一瞥し、息を吐いた。
鋼「…女子の壁が破れそうに無いから、今日はいいや。」
時に、黄色い悲鳴を上げる女子は、筋肉質なプロレスラーよりも厄介でしたたかな強敵である。
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こっちゃ(プロフ) - 海里さん» 海里さん、感想どうもありがとうございます。面白いと感じてくれてとても嬉しいです!更新も引き続き頑張っていきますw (2014年2月24日 4時) (
レス) id: cba1a90451 (このIDを非表示/違反報告)
海里(プロフ) - 初めまして！海里と申します。この小説めっちゃ面白いです！鈴也くんがめっちゃ可愛い･･･///寿先生にビビったりする疾風くんも大好きです！更新頑張ってください！ (2014年2月23日 14時) (レス) id: 6b95c59c1c (このIDを非表示/違反報告)
こっちゃ(プロフ) - チェストォォォ、ではなくテストですー。 (2014年2月12日 12時) (レス) id: fd9391362e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こっちゃ | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/kotcha/
作成日時：2014年2月12日 11時
