第五十四話 学園の王子（上） ページ14
疾「何だ今の歓声…」
美「あー…多分さっき琴美ちゃんが言った騎士様じゃないかな…」
鋼「へえー…興味あるなぁ。」
じゃあ見てみる？と琴美が談話室の扉を開ける。
扉を開けると、廊下からの声がより一層よく聞こえた。
「ちょっ、あれ、アリスさんじゃないの！？」
「ホントだ！なんで！？いつも西校舎にしか居ないのにっ、なんで本校舎に！？」
「何でも先生に呼ばれたらしい！技術の資料運びとかで！」
「マジで！？あの先生キライだけど、今だけ感謝〜！！！」
酷い言われようである。しかし、彼女たちにそこまで言わせる人物は何者だろう。
鋼牙たちは更に身を乗り出して様子を探ろうとする。
そして、凛とした空気が流れてきた。女子生徒がほぅっ吐息をはく。
室内なのに爽やかな風が吹いているかのように靡く金髪のポニーテール。
すっと伸びた背筋、引き締まった身体が身に纏っているのは男子制服だ。
しかし、その小さな顔は紛れもない女性である。
どこか神聖な雰囲気すら感じさせるが、長い睫毛に縁取られたその瞳は悪魔特有の物だった。
美「あれが、本校の王子様、アリス･フィリアさんです。」
おお…と二人が感心していると、彼女の傍に居た女子生徒の一人が、通りすがりの教師にぶつかって、危うく転びそうになった。
あっ、と言う間もなく、アリスが彼女の腰を抱き体を支えた。
ア「大丈夫か？足首を捻ったりはしていないか？」
「だ、大丈夫です…」
その端整な顔立ちを至近距離に見たらしい生徒は、顔を真っ赤にして見とれている。
疾「なんだあの紳士を極端にしたような…」
琴「彼女は紳士かつ王子様だからね。紳士道、騎士道を重んじ、女性のためなら、いや男相手でも、わが身を省みず守りきるような、マンガみたいな人だから。」
鋼「うぅん…なんか、凄く知り合いたい気もするんだけど、今は話しかける空気じゃないよなあ…」
美「でもなかなか会えないと思うよ？」
鋼「え？でも同じ学校内だし…」
琴「それがさぁ…」
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こっちゃ(プロフ) - 海里さん» 海里さん、感想どうもありがとうございます。面白いと感じてくれてとても嬉しいです!更新も引き続き頑張っていきますw (2014年2月24日 4時) (
レス) id: cba1a90451 (このIDを非表示/違反報告)
海里(プロフ) - 初めまして！海里と申します。この小説めっちゃ面白いです！鈴也くんがめっちゃ可愛い･･･///寿先生にビビったりする疾風くんも大好きです！更新頑張ってください！ (2014年2月23日 14時) (レス) id: 6b95c59c1c (このIDを非表示/違反報告)
こっちゃ(プロフ) - チェストォォォ、ではなくテストですー。 (2014年2月12日 12時) (レス) id: fd9391362e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こっちゃ | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/kotcha/
作成日時：2014年2月12日 11時
