...ねぇ、目を覚まして。もう一度、あの笑顔を見せて──《Season2》 (ページ5)

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5話(104) ページ5

♡手越side♡

冷蔵庫に慶ちゃんからもらった手土産をしまい、3人分のお茶を入れて寝室へ。

手「はい、お茶！」

オレたちは近況を話し合った。

小「俺は新しく番組を持たせてもらえることになったよ！」

シ「俺は新しく本を出すよ。まあ、手越は読まないと思うけど、(笑)」

手「読むって～！(笑) でも持ってきてもらえるとありがたいかも、(笑)」

オレはまっすーの方を一瞥した。

小「相変わらず外には出てないの、？」

手「…うん。いつ何が起こるかわかんないからね、(笑)」

心配させるかなって思って少し無理して笑った。

シ「じゃあ次来るとき持ってくるよ。」

手「ありがと～♡」

シ「ったく、調子がいいなぁ、(笑)」

シゲは呆れたように笑った。

手「はっはっは(笑)」

3人で笑ったのはいつぶりだろう。

オレたちはまっすーがこの状態になってから笑うことをためらっていた。

オレたちのせいでこうなったのに俺たちだけが楽しく笑って過ごしていいわけがないと思っていた。

でも、あるとき櫻井くんが言った。

翔「…笑う門には福来たる。
それに、……たぶん増田は笑っていて欲しいんじゃないかな、
戻ってきたいって思える場所を作っておくことがお前たちのやるべきことだと思う、」

その通りだなって、
暗い空気のままのオレらを見たらまっすーは余計自分を追い詰めてしまう。

だから笑おうって、
まっすーがもう一度笑ってくれるまで戻ってきたいと思える空間を作り続けようと思った。

────まっすーが戻ってくることを信じて、