43話 ページ43
♧デザイナーside♧
あと少しだったのに…
あと少しで増田くんとの幸せなライフが幕を開けたのに…
──櫻井 翔。
今回は一回引いたけど、絶対諦めない。
深夜になりスマホの電源をつけるとGPSに動きが──
実は、増田くんの足枷には発信機を仕込んである。
よかった。足枷、外されてなくて。
まあ、外されてても自力で探し出すけど…♡
デ「…さぁて、そろそろ愛しの増田くんを迎えに行きますか！♡…ふふふ♡」
まだ肌寒い夜道をスマホ片手に歩き始めた。
少ししてある公園に着き、よく見ると隅で小さくなっている増田くんを発見！♡
デ「…やっと会えた♡」
増田くんの前に立つと、彼はゆっくり顔を上げた。
最初は嬉しそうにしていた顔がだんだん強ばっていく。
…ああ、僕に会えたこと嬉しいだろうに、、
肩震わせちゃって…♡かわいい…♡
デ「…会いたかったよ、増田くん。やっと会えた♡さあ、僕らの家へ帰ろう。」
すると彼は急に立ち上がって走り出した。
足を怪我しているのか僕との距離がなかなか広まらなくて焦る増田くん♡
チラチラ後ろを振り返りながら逃げる彼。
とてつもなく可愛い♡
僕はゆっくり歩いているのに…。
それ、本気で逃げてるの？(笑)
それとも、実は捕まえてほしいんじゃないの？(笑)
デ「…あー、かわいい♡」
そんなことを考えて微笑んでいるうちに増田くんとの距離が少し離れた。
それでもなお、歩速を速めることなくゆっくり歩いていくと少し先にある公衆電話のボックスの中に彼を見つけた。
僕に気付いた彼は急いでボックスを出て、また走り出した。
デ「…まったく、余計追いかけたくなるじゃん…♡」
すると、逃げる増田くんのさらに先に手越くんの姿を発見。
デ「_ﾁｯ……また邪魔が──、」
僕は走って増田くんを追った。彼との距離が10メートルくらいまで近づいたとき、彼も手越くんに気付いたようで、声をかけそうになっていたから咄嗟に彼の口を塞いで阻止した。
そのとき勢い余ってそのまま地面へうつ伏せに倒れた。
デ「…ダメじゃないか、悪い子にはお仕置きが必要だね♡」
それでも叫ぼうとして静まらない増田くん。
…イラつくなぁ、
デ「…どうせ、聞こえても助けてはくれないよ、だって嫌われてるんだから。」
増田くんの口を塞いでいる僕の手が彼の涙で濡れた。
それとほぼ同時に、彼の身体から力が抜けた。
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▽桜久夜▽(プロフ) - 双奈乃香さん» ありがとうございます！！ヽ(´▽｀)/こちらこそよろしくお願いします！完結までもう少し長くなるとは思いますし、亀さん更新になりがちですが付いてきてくださると嬉しいです！！ (2018年8月15日 2時) (
レス) id: 52e7939e2f (このIDを非表示/違反報告)
双奈乃香 - すごく面白いですね！これからもよろしくです！ (2018年8月4日 23時) (レス) id: 42b236f7c0 (このIDを非表示/違反報告)
▽咲久夜▽(プロフ) - 結璃さん» ありがとうございます！！(*^^*)とっても嬉しいです！！1日1話更新目指して頑張りますので今後ともよろしくお願いします！(*'▽'*) (2018年7月22日 11時) (レス) id: 52e7939e2f (このIDを非表示/違反報告)
結璃 - 毎日覗かせてもらってます！更新楽しみにしてますので、体調に無理ないように更新お願いします(*^^*) (2018年7月20日 1時) (レス) id: 87cbc6dbc9 (このIDを非表示/違反報告)
▽咲久夜▽(プロフ) - 加藤わかさん» ありがとうございます！！そう言ってもらえるとすごく励みになります！まだまだひよっこですが最後までお付き合いください！！^-^ (2018年7月11日 1時) (レス) id: 52e7939e2f (このIDを非表示/違反報告)
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