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「…ます『ﾌﾟﾙﾙﾙﾙﾙﾙﾙｯ♪』
突然の着信音。
ハッ、と真澄が受話器に飛びついた。
「も、もしもしっ、お母さっ『あ、真澄？』
『電話遅くなってごめんね』
「いや…全然っ」
真澄がギュッと受話器を握りしめる。
『それと、ごめんね。
私とお父さん、今日帰れそうにないの』
「………………………」
真澄の左手が力なく下がった。
「真澄？」
『ごめんなさいね。
この埋め合わせは絶対にするから』
『真澄も、もう小学生の中学年なんだから我慢できるよね？』
「……う、ん…できる」
『いい子ね。…それじゃ、またかけるわ』
『あ、誕生日おめでとう』
「っ、あ、ありがっ『ｶﾞｼｬﾝッ…ﾌﾟﾂｰﾌﾟﾂｰ』
真澄が静かに受話器を置く。
そして、ドサッとその場に座り込んだ。
「っ！真澄！」
膝に顔をうずめて、
私の方を見ようとしない。
「…お母さん達、今日来れないって」
「え……」
「仕事だって」
「……真澄」
かける言葉が見つからなくて、
悔しくて、
私は唇を噛んだ。
すると、
ｷﾞｭｯ
「…真澄？」
今よりふた周りも小さな体の真澄の手。
その手が私の手をぎゅっと包み込んだ。
「俺、悪いことしたかな……」
「…え………」
「今日くらいっ…帰ってきて欲しかったっ
今日くらい…っ！
''おめでとう''って言って…っ、欲しかった…っ！」
いつも無愛想で
冷静で
何に対しても無関心で。
怒ることも笑うこともあまりなくて。
そんな、真澄が…
「…なんで…っ……っく…ひっ…っく」
泣いてる…………？
そんな真澄の手をギュッと握り返した。
「私は…ずっと一緒だよ」
絶対に真澄を1人にさせない。
私がいつも一緒にいてあげるんだ。
真澄が辛い時は私が支えてあげる＿＿＿
そう決めてから、7年後の今。
目の前には、あの時と同じ辛そうにうずくまる真澄。
前より大きくなった背中は、
それでもいつもより小さくて。
その背中を…
私が…
あの時、真澄を支えると決めた私が…
押さなくて誰が押すんだろう。
「真澄………カレーの作り方、教えてあげる」
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じゅんたん(プロフ) - こんばんは、初めまして。真澄推しのものです。けど今作に関しては真澄〜行くな〜等と思ってしまいました。切なくて至さんが優しくて(声優さんも素敵ですよね)勝手に想像しちゃいました。つづるんも楽しみにしています。 (2017年11月13日 2時) (
レス) id: 031f9dff0c (このIDを非表示/違反報告)
春櫻(プロフ) - うあああああ｡ﾟ(ﾟ´Д｀ﾟ)ﾟ｡目から汗が……(･_･、) (2017年11月11日 19時) (レス) id: a4b183ce82 (このIDを非表示/違反報告)
ぽっぷんぺ ∂(プロフ) - なちゅ。さん» コメントありがとうございます！！更新頑張ります！ (2017年11月9日 19時) (レス) id: 1dd4cba745 (このIDを非表示/違反報告)
なちゅ。(プロフ) - 初めまして、コメント失礼します。このお話ほんっっとに切ない！夢主ちゃん辛い（ ; ; ）更新楽しみにしてます！ (2017年11月9日 1時) (レス) id: 7e18e4ca48 (このIDを非表示/違反報告)
ぽっぷんぺ ∂(プロフ) - 実渕 魔理沙さん» コメントありがとうございます！！そうなんですか！ぜひ見させていただきます(,,･ω･,,)更新頑張ります！ (2017年10月7日 17時) (レス) id: 1dd4cba745 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もなみ | 作成日時：2017年9月23日 11時
