【A3!】雨、やまないね。【碓氷真澄】

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7時30分。

私はいつものようにササッと起きると、学校に行く準備をした。

と、その前に。



「真澄のやつ今日も起きてないんだろうな」



すぐ隣の家の窓を見ながら呟く。

窓はまだカーテンが閉めてあって、
暗くて電気も付いてないみたい。



カラカラ…

とその窓を開けて、自分の部屋の窓から隣の家のベランダに飛び移る。



「っとと」



ジャッと勢いよくカーテンを開けると、

ベッドの中で気持ちよさそうに寝ている幼なじみの姿。

を、私は例のごとく揺さぶる。



「おーきーろー！！真澄ー！！！」

「ん…」

「朝だよ！」




パチッ




真澄のスミレ色の瞳がゆっくりと開いて、私を捉えた。




…ﾄﾞｷ｡




何回、何十回、何百回起こしても、
この瞬間はいつも慣れない。




「真澄もう朝だってば！」

「知ってる…」

そう言って真澄はまた目を瞑った。

「分かってないじゃん！」

「A、うるさい。まだ寝かせて」

「ダメ。今日も学校あるんだから！ほら、起きる！」



私は真澄から布団を取り上げると、
朝ごはんのパンを手渡した。




「早く着替えてね！玄関にいるから！」



バタンと部屋のドアを閉める。

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