泡沫の恋を君と【佐野玲於】

頑張りました ページ41

玲於side





戸惑ういちごちゃんの背中押して無理やり家に上がらせる





貴｢おじゃまします..｣





玲於｢どーぞ｣





自分で言っといてなんだけど、ホイホイ男についてきすぎじゃね？まあ俺だからいいけどさ






玲於｢いちごちゃんあんま他の男に家きたらって言われてもホイホイついてっちゃダメだからね｣






貴｢どうして？？ついてかないけど。｣







ほら今だってきょとんっとした顔、なんでってそりゃあ、世の中下心持ったオオカミだらけだからに決まってんじゃん






玲於｢男はみんな危ないから｣







貴｢何それ、玲於くんも危ないの？｣








俺は別っしょ、別にいちごちゃん相手に興奮なんかしねーし







玲於｢俺は別｣







貴｢玲於くんは別なの？変なの。｣








いちごちゃんって付き合ったことも無ければこーゆー事も知らなくて、今までよく危険な目に遭わなかったって思うんだけど







玲於｢病院から電話あった？｣






貴｢ううん、無い、大丈夫かな、｣







玲於｢命に別状ないって言われたなら平気だって｣







一気に暗い顔してポケットにある携帯握り締めて、大丈夫俺がそばにいるから、なんて言葉脳裏に浮かぶ







貴｢うん、玲於くんってやっぱり優しいね｣







玲於｢やっぱり？｣






貴｢あー！違います、いつも優しいね｣






うん、だよな俺はいつも優しいから。まあいちごちゃんだけってのはあるけど







玲於｢まあ、今日はおつかれ、ホント泣かずに偉いじゃん｣







病院行く時絶対泣いてんだろうなって思ったら泣いてなくて、その事にびっくりした







貴｢...、 ｣






玲於｢え、なんか言えよ無視？おーい、いちごちゃん｣







下俯いてぎゅって下唇かみ締めるいちごちゃん、あ、やべぇ泣くやつだこれ





貴｢こわ、っ..かったぁ..っ。｣





玲於｢あー、馬鹿泣くなって｣






目に涙溜めてポロポロと涙を零すいちごちゃんの顔指で拭き取ってやる





貴｢おばあっ..ちゃん、大丈夫、だよね..っ、｣






玲於｢うん、ブッサイクな顔｣





貴｢煩い〜っ.. 。｣




子供みてーにワンワン泣きわめいて、相当怖かったんだろうな






俺だって家帰って家荒らされて親が倒れてたらパニックになるし、女の子なら尚更怖いっしょ







玲於｢スッキリした？｣





貴｢した..、鼻水出でくる。｣






鼻ズズって音立てて吸ってさまじで汚ねぇ笑よく頑張ったよいちごちゃんは

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