泡沫の恋を君と【佐野玲於】

下がったり上がったり ページ20

貴｢ない、絶対に｣





だって玲於くんと知り合ってまだ1週間くらいしかたってないんだよ





一目惚れってあるって言うけど私そーゆーの信じないし





それなのに好きになるって、例え玲於くんが優しいからって私そんな惚れやすい人間じゃない






ただ仲良くなった人にそれより仲がいい人が現れて、嫉妬？してるだけ、子供みたいな考えてしてるだけだよ





貴｢もー、ほんとに子供みたいな性格治さないと。｣





今も下で玲於くんと佳奈ちゃんいるのかな、なんか下に行きづらいなぁ





もういいやって思ってベットにダイブして目を瞑る








貴｢ん...寝てた..｣





気付いたらあのまま寝ちゃってて辺りは真っ暗、どの位寝ちゃってたんだろう





時間見るために携帯覗いたら





玲於『なんで今日あのまま下来なかったの』





そんなこと送られていて、今度は心がザワザワする





貴｢なんでって...｣





気まづかったなんて言えないし言った所でなんだこいつってなるだけ





貴『ごめんね気づいたら寝ちゃってた』






それだけ送って携帯投げ捨てて枕に顔を埋める





もうきっと今日はそういう寂しい気持ちになる日なんだ、寝ちゃおう、明日になったらスッキリしてるはずだから





そう思って目を瞑って数分後、ウトウトして来たら携帯ブブブって激しくバイブする





貴｢玲於くんからだ..｣





着信玲於の文字、どうしよう出た方がいいよね、何かあったのかな





貴｢もし、もし｣





玲於｢やっとでたおせぇわ｣





電話越しの玲於くんの声なんだか少しだけ怒っているみたいに聞こえる




貴｢寝ようとしてたの、何かあったの？｣




玲於｢いや別に特に用とかねぇけど、今日全然話してね〜なって思って｣





貴｢それで電話してくれたの？｣





ああ、ずるい、今心臓どくどくしてる、だって私の事気にしてくれたって事でいいんだよねきっと





玲於｢そ、明日は寝んなよ｣





貴｢寝ない、お昼寝しないよ｣




不思議さっきまでのモヤモヤ晴れるみたいで、今はすごく楽しいってゆーか安心？してる





玲於｢いちごちゃん元気なさそうな声してるけど何かあった？｣





貴｢そんな事ないよ、すごく元気｣




ほんとにさっきまであんなに、うわあってなってたのになぁ




今の私情緒不安定って言葉がふさわしいと思う、気分が下がったり上がったり




それもこれもきっと理由は分からないけど玲於くんのせいだよ。それだけは分かる

明日も→←わかんないよ

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