泡沫の恋を君と【佐野玲於】

独り身同士 ページ15

貴｢なんでって、こう..二人楽しそう？な雰囲気だったから..｣





なんだか邪魔しちゃった気分、申し訳ないな。





玲於｢佳奈と俺が？ねぇわ。無い無い｣





佳奈って呼び捨てしてるのもまた、少しだけずるいなって思って、もやっとする





貴｢凄く仲いいように見えたよ、楽しそうだった｣





玲於｢まぁ、小さい頃から知ってるし｣





幼馴染、いいな私もそんな存在欲しかったなあ。小さい頃から知ってて仲良くて冗談言い合える仲の人





貴｢幼馴染羨ましい。｣





玲於｢そんなに？別に俺がいるからいーじゃん｣





貴｢玲於くんは友達でしょ〜。幼馴染が欲しいの！｣






俺がいるからなんて、そんな言葉だけでも嬉しくなっちゃう私は単純？勿論ときめきの嬉しさじゃないけど





玲於｢いちごちゃんってさ｣





玲於くん何か言いかけた時大きな蝉飛んで来て咄嗟に玲於くんの腕掴んで盾にする





貴方｢わっ、私、虫やだ！玲於くん！｣





玲於｢ちょっ、巫山戯んなよ俺も虫無理なんだけど！｣





それからは蝉が居なくなるまで二人して押し付け合った





貴｢ふぅ..死ぬかと思った...あ、玲於くんさっき何言おうとしてたの？｣





玲於｢いや、俺の方が死ぬかと思ったからね？あー、いや別にいちごちゃんって彼氏居んのかなって｣





興味無さそうにそんなこと聞いてきて、彼氏いたらきっと今ここに居ないよ





貴｢嫌味ですか〜。居ないです。｣




はぁ自分で言ってて悲しくなる、夏休みは彼氏と色々楽しい思い出作るはずだったのに




玲於｢ふーん、まあ独り身同士頑張ろ｣





でも、今年の夏休みは玲於くんと色々楽しい思い出作れるんじゃないかなって思うんだ





貴｢うん、玲於くん彼女さん居そうなのにね｣




玲於｢嫌味？出会いすらねーわ笑｣




モテそうなのに、あれだ意地悪だから彼女出来ないんだ。そうだ





貴｢本音だよ！｣




玲於｢まずいちごちゃんって付き合ったことあんの？｣





貴｢セクハラ。訴えるよ｣




普通女の子に付き合ったことあるのなんて聞くのかな、失礼だぞって言ってやりたい





玲於｢いやあの時の反応見たら誰でも疑問に思うわ、服着てないの見て恥ずかしがってたじゃん｣





貴｢うるさい！あれは不可抗力？ってやつじゃん｣





なんか色っぽかった玲於くが悪い。私は悪くない





玲於｢不可抗力でも可笑しいから、ピュアでちゅね〜｣




もー、すぐそうやって子供扱いするんだ。

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