泡沫の恋を君と【佐野玲於】

ムカつく奴 ページ1

貴方｢おばあちゃん久しぶり！｣





高校生平成最後の夏、夏祭りに花火、私にもそんな事が一緒に出来る素敵な人が出来ますように





そう思って女子高生の夏を楽しむぞって思ってたのに




おばあちゃん腰悪くしちゃったらしくて夏休み限定の住み込みでお店を手伝う事になっちゃった





おばあちゃんの事は好きだけど、友達とも会えないしちょっぴり寂しいかも





｢Aちゃん良く来たねぇ 。｣





私の住んでいる家から片道5時間以上にある田舎の街





貴｢今日から約一ヶ月お世話になります！｣





おばあちゃんのお店は小さな駄菓子屋さん、ここら辺の人達は皆ここにお菓子とか色々買いに来るんだって





貴｢こんにちは、今日も暑いね何食べるの？｣





ほら今だって小さい子達が首からタオルぶら下げてアイスクリーム選んでる、可愛いなぁ





｢ばあちゃん腰の調子どう？｣






そしたら半袖に白い肌、少しだけ眠たそうな目をした男の子がお店に入って来た





これが私と彼との出会い、まだまだ夏はこれからなんだって今から始まるんだって今の私は知りえない





貴｢あの、どちら様でしょうか..｣





｢そっちこそ誰？ばあちゃんの知り合い？｣





ちょっとだけ言い方キツいのは気のせいかな、私人見知りだからいきなり人に話し掛けるの苦手で勇気出して話し掛けたのに





貴｢そっちこそ誰って..、おばあちゃんの孫です｣





｢ふーん、孫ね、てゆーかスカートめくれてるけど｣





そう言って私のスカート興味無さそうに指をさす、スカートめくれてて少しだけ下着見えそうになってて慌てて直す




貴｢み、見た？｣





｢苺柄のパンツなんて見てないから大丈夫大丈夫｣





貴｢み、み、みてるじゃんか！！！｣





ああもう最悪..。初対面の人に下着見られちゃうし、しかも寄りによって苺柄..






｢玲於ちゃんありがとうねぇ、直ってきたよ｣




玲於ちゃん..玲於って言うんだ、名前だよね？名字なわけないだろうし





貴｢あ、あのうちのおばあちゃんとどんなご関係で..｣




｢俺の親が接骨院系だから俺が見に来てるだけ、あ、てか苺ちゃん俺とタメ？｣





苺ちゃんって、私のこと言ってる？苺柄のパンツだったから...？？





貴｢苺ちゃんじゃないです。変態、早く忘れてください｣




玲於｢いや、見せられたの俺だから。被害者っす｣




初対面なのにこんなにムカついたの初めてかもしれない 。脳みそ抜き取ってやる..

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