泡沫の恋を君と【佐野玲於】

からかいたくなる ページ7

玲於side






今日も退屈な一日が始まる、まあでも今日はちょっとだけ楽しみがあるっちゃある






それはいちごちゃんと話す事、なんかあの子の話し方とか、からかった時の反応めっちゃ面白いんだよな





｢うまそう｣




テレビで流れる果物特集、赤い果実のいちごやスイカ夏といえばスイカだよな〜あ、食いてえ





そんなこと思いながら服着替えて顔洗って家を出る




｢デケェ〜欠伸｣





ポケーっと外みて欠伸して足バタバタさせて、なんかちっさい子供みたいだわいちごちゃんって





ばあちゃんの腰の様子見終わって帰るか〜って思ったけど家帰ってもやることねぇし





｢いちごちゃん暇だからちょっと話そ｣





近くにある椅子に座ってそう言った





貴｢もー、だからいちごちゃんじゃないってば〜。｣





玲於｢別にスイカちゃんでもいいけど｣





貴｢赤いものにこだわってないですから！｣






頬膨らませて足地団駄させてさ、ほらこれこれ、おもしれぇ





玲於｢あ、てかさ、いちごちゃん連絡先教えてよ｣






今どき携帯でなんでも出来る時代なのに連絡先すら知らないとかはやばいっしょ




貴｢いちごちゃんって呼ばないならいいですけど..｣





不貞腐れたってゆーの？そーゆ時敬語になんのもまた俺のツボでわざといちごちゃんって言ってちゃうわけよ





玲於｢あーはいはい、AちゃんAちゃん｣





貴｢めっちゃ適当...｣





そしたら携帯取り出してフルフルと互いに携帯を振る





玲於｢え、俺もこのアーティスト好き｣





貴｢えっ！嘘！本当に？？｣






設定された音楽流れて耳に入り聞けば俺がよく聞く歌で好きな音楽





結構マイナーなアーティストだからこんな所で好きな奴と会えるなんて思ってもなかったわ




それからはもうこのアーティストの話でもちきり





玲於｢分かる、俺もあそこ好き｣





貴｢玲於君とこんなに趣味が合うなんて思わなかった〜！｣





にっこにこの笑顔でそう言ってさ、やっぱこの子の笑顔幼くてなんか可愛いな、勿論なんつーの人として？ね





玲於｢CD家にあるから今度貸そっか？｣





貴｢いいの？？玲於君が初めていい人に思えた..｣





玲於｢いやいやいや、俺初めからめっちゃいい人じゃん｣





そしたら玲於君はすぐからかってくるから、妖怪からかいお化けだよって






なんだよそれ俺妖怪扱い？妖怪なんて初めて言われたわ笑

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