春風に運ばれて ページ47
貴｢ああ、もう、..｣
駄目だ、泣きそうになる。こんな女々しい自分嫌なのに
返事を待つのすらも怖くなって携帯の電源を切って鞄の奥深くにしまい机に伏せる
だってこのままだったらほんとに泣いてしまいそうだから、期待しないって前は決めてたのにな。
こーなった時に辛いから、軽い気持ちで待とうって思ってたのに。玲於くんが待ってろなて言うから私は待ってるのに
このネックレスももう意味ないの？分からないよ
頭の中グルグルと色々な言葉が飛び交う、皆の話し声なんか聞こえなくて、世の中に一人だけ取り残された気分
チャイムがなり授業が始まる、でも今の私は何を言われても、聞かれても右から左
返信が帰ってこない時点で薄々気付いてたんだ、でも認めたくなかったの。仕方ないよね、もう認めるしかない
このネックレスは必要無くなったんだよ、きっと。でも外せない自分がいる、まだ少しだけ期待している自分がいる
・
貴｢..｣
学校が終わりトボトボと自分の足先を見ながら家へと帰る、気持ちが重くて、何だろう、心做しか身体も重い気がする
もう今はほんとに何もしたくない、振られた訳わけでもないけど、そんな気がするんだから仕方がない、女の勘ってやつです。
私は毎日玲於くんのこと思い出したりしてたんだけどなぁ 。
貴｢泣きそうだ..｣
涙が溢れそうで今度は快晴の空を見上げる、凄く澄んでいて綺麗な空
どうしてこんなネガティブになるんだろう私って。返信帰ってこないだけで振られた気分。もう全然わかんないや、自分が
首元のネックレスに触れる、そうすれば 大きな風音を立て桜が舞い散る程の強い風が吹いた
力なく歩いていた私はあまりの風の強さに押されその場によろけドスンっと音を立て転んでしまった
貴｢いたっ...｣
何もない所でコケて、尻もちついて。情けなさ過ぎてもう泣けて来た
鼻を啜りながら、涙を拭きながら立ち上がり誇りを払う
｢大丈夫すか、いちごちゃん｣
貴｢この、声...｣
突然後ろから聞きなれた声が聞こえた、それに"いちごちゃん"って、私の事をそう呼ぶ人は世界で一人だけしか居ない
恐る恐る振り向けば ....そこには 。
玲於｢久しぶり｣
私が今会いたくて、会いたくて仕方なかった玲於くんが居た 。
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なつみ(プロフ) - 続編が見たくなるほど感動しました！いい作品ありがとうございました！！ (2018年12月5日 20時) (
レス) id: ecc44db2d1 (このIDを非表示/違反報告)
mnyny1(プロフ) - 続編書いてほしいくらい大好きなお話です！！！ (2018年12月5日 1時) (レス) id: 33af31bf18 (このIDを非表示/違反報告)
心音(プロフ) - あ〜！このお話すっっっごい！大好きでした！！ 最後の結末が感動でした！(T ^ T) つぎの新作も楽しみにしてます！ (2018年12月5日 0時) (レス) id: f04cf3a636 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき(プロフ) - とっても素敵なお話でした。大好きです！ (2018年12月4日 23時) (レス) id: d78e2db400 (このIDを非表示/違反報告)
ますみさん(プロフ) - 皆さんありがとうございます；；一つ一つ大事にコメント読ませて頂いてます！！完結できたのも皆様おかげです。ほんとにありがとうございます。 (2018年12月4日 22時) (レス) id: ae066e6e2a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ますみさん | 作成日時：2018年10月9日 22時
