小さな神社 ページ42
貴｢雨だ...｣
朝起きて、清々しい空気を感じようと思い窓を開ければ空一面雲模様
最後は晴れが良かったなぁ、なんてね、だって雨って気分が下がっちゃうから
タダでさえ今日は少し気持ちが重いのに、んー。晴れないかな、お母さん達が車であと訳5時間
・
特に何をするわけでも無く時間が過ぎてクタクチクタク時計の音と雨の音だけが部屋中に響き渡る
また明日って玲於くん言ってくれたけど、玲於くんは見送りに来てくれるのかな、来てくれないか
貴｢おばあちゃん。｣
｢Aちゃん、煮物持ってきな｣
貴｢凄く楽しかった、今までお世話になりました！｣
｢ふふ、いいんだよ。こちらこそありがとねぇ..｣
おばあちゃんとも今日でお別れ、次会えるのはいつになるんだろう。
大好きなおばあちゃんともお別れを告げてぎゅっとハグを交わす、凄く暖かい。
外を見れた誰も居ない、本当に今日は玲於くんと会えないのかな。もうこのまま会えなくなっちゃうのかな
そんな不安がぐるぐると頭の中に回る、また私の悪い癖、すぐ悪い方に考え込んでしまう
前はびしょびしょになった玲於くんが走ってきてタオルで拭いてあげる、みたいな事あったっけ。懐かしい
そんな事を考えていたらもう12時過ぎ、プップと車のクランク音が聞こえ外に出れば
貴｢お母さん！！｣
｢A〜！久しぶり。｣
貴｢久しぶり...｣
数ヶ月ぶりのお母さん、もう着いたんだ。早いなぁ、まだ一時にもなってないよ。
｢じゃあ、帰ろっか、A｣
貴｢....｣
それから少し中でおばあちゃんとお母さん達話してて、あっさりとお別れの時間が来た。
まだ玲於くんにまたねって言えてない。やだよ、やだ、帰りたくない
｢A！？｣
玲於くんにまたねって、今までありがとうって言いたかった、最後にちゃんと直接会いたい、そんな事を思っていたら雨が降ってるとか気にもせずに
傘も持たずに駄菓子屋を走って逃げ出していた
貴｢はぁっ..っ、｣
何処に行くわけでも無く走った。ただ会いたくて、帰らなきゃ行けない事が悔しくて走った
貴｢っ！｣
我武者羅に走ってそれで転けた、かっこ悪い。痛くて涙を堪えながら顔をあげればそこにあったのは
貴｢お地蔵さん ｣
あの見覚えのある小さな神社だった
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なつみ(プロフ) - 続編が見たくなるほど感動しました！いい作品ありがとうございました！！ (2018年12月5日 20時) (
レス) id: ecc44db2d1 (このIDを非表示/違反報告)
mnyny1(プロフ) - 続編書いてほしいくらい大好きなお話です！！！ (2018年12月5日 1時) (レス) id: 33af31bf18 (このIDを非表示/違反報告)
心音(プロフ) - あ〜！このお話すっっっごい！大好きでした！！ 最後の結末が感動でした！(T ^ T) つぎの新作も楽しみにしてます！ (2018年12月5日 0時) (レス) id: f04cf3a636 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき(プロフ) - とっても素敵なお話でした。大好きです！ (2018年12月4日 23時) (レス) id: d78e2db400 (このIDを非表示/違反報告)
ますみさん(プロフ) - 皆さんありがとうございます；；一つ一つ大事にコメント読ませて頂いてます！！完結できたのも皆様おかげです。ほんとにありがとうございます。 (2018年12月4日 22時) (レス) id: ae066e6e2a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ますみさん | 作成日時：2018年10月9日 22時
