権利なんてないんだよ ページ38
玲於「で、誰から行く?」
貴「んー。八百屋のおばちゃんに花屋のお姉さんに恩屋のお兄さんに」
玲於「ちょっと待て、いちごちゃんそんな仲良い人いつの間に出来たの」
貴「えへへ」
玲於「いやいや答えになってねーから」
さっきのピリピリモードが終わって今は私の挨拶回り?に玲於君が付き合ってくれている状態
貴「皆いい人だから気づいたら仲良くなってたの」
佳奈ちゃんにも、ちゃんとバイバイしたいな、でも..佳奈ちゃんはきっと私なんかと会いたく無いだろうなあ。
だって本当は今私が玲於くんの隣にいるのはおかしいのに、でも佳奈ちゃんにはちゃんとバイバイしたい、んん、どうしよう。
玲於「..ちゃん、A、」
貴「あ、はい!どーしたの?」
色々とまた考え出してしまう私の悪い癖が出ちゃった。そうしたら玲於くん心配そうに話し掛けてくれて、またなんか考えてんだろって
どうして玲於くんは私が考えたり落ち込んだりしたら分かるんだろう。ほんとにエスパーなのかな
貴「なんでもないよ、よし!八百屋さん行こう」
私の気持ちの問題で迷惑掛けたくないからほっぺたペチンって叩いて飛び切りの笑顔を浮かべるんだ
・
貴「またいつか絶対に来ますね〜っ。」
「お姉ちゃんバイバイ!」
貴「バイバイしたくないよ〜。」
八百屋に、図書館、近所の皆、一通り挨拶を終える、そうすれば日は落ちていてあたりはもう真っ暗
貴「わ、玲於くんごめんね..もうこんな時間。」
玲於「何時からそんな仲いい人増えてんの」
貴「あはは、でも一番は玲於くん」
1番の友達では無いよねもうでも私の中で一番仲がいい人は変わらないよ
貴「ごめんね、付き合わせちゃって。もう遅いし..帰る?」
玲於「まだ挨拶終わってねーじゃん」
貴「え?」
玲於「佳奈、いちごちゃんに会いたいと思うけど」
帰り道、私がずっとモヤモヤしていた事をまるで見透かした様に玲於くんはいった、"会いたいと思うけど"って
貴「佳奈ちゃんはきっと私なんかと会いたくないと思うよ。」
だってそうだよ、絶対に会いたくないって思ってるはず。私には会う権利なんてないんだから
玲於「馬鹿じゃねーの、ほら行くぞ」
そんななのなよとした私の腕を掴み引っ張って走り去る
792人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「GENERATIONS」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
なつみ(プロフ) - 続編が見たくなるほど感動しました!いい作品ありがとうございました!! (2018年12月5日 20時) (レス) id: ecc44db2d1 (このIDを非表示/違反報告)
mnyny1(プロフ) - 続編書いてほしいくらい大好きなお話です!!! (2018年12月5日 1時) (レス) id: 33af31bf18 (このIDを非表示/違反報告)
心音(プロフ) - あ〜!このお話すっっっごい!大好きでした!! 最後の結末が感動でした!(T ^ T) つぎの新作も楽しみにしてます! (2018年12月5日 0時) (レス) id: f04cf3a636 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき(プロフ) - とっても素敵なお話でした。大好きです! (2018年12月4日 23時) (レス) id: d78e2db400 (このIDを非表示/違反報告)
ますみさん(プロフ) - 皆さんありがとうございます;;一つ一つ大事にコメント読ませて頂いてます!!完結できたのも皆様おかげです。ほんとにありがとうございます。 (2018年12月4日 22時) (レス) id: ae066e6e2a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ますみさん | 作成日時:2018年10月9日 22時