突っ走って ページ29
玲於said
玲於「え、佳奈?」
佳奈「あ、もしかして玲於も花火大会いくの?」
いちごちゃんを待っていれば佳奈が来て、そしてベストタイミングかってくらいなタイミングで携帯のバイブが鳴る
玲於「風邪..」
風邪引いちゃったって、ごめんなさいって送られて来て、マジか。
佳奈「ねぇ、私さ玲於はAちゃんと花火大会行くと思ってたよ」
玲於「行くと思ってた?行く予定だったけど、まあ今彼奴風邪だから行けなく成ったけど」
そしたら佳奈何回か頷いて、そっかぁ..なんて呟いてんの、つかいちごちゃんマジで風邪ひいてんの?ならお見舞いなんか屋台の食べ物買ってってやろ
佳奈「お見舞い行くの?」
玲於「そりゃ当たり前」
佳奈「そっか、でもごめん、ちょっとそれ延期で!」
佳奈が俺の手首掴んで腕引っ張ってそのまま花火大会の会場まで突っ走る 。
玲於「うわっ、佳奈!どこ行くんだよ!!」
・
佳奈「はぁ..っ、久しぶりに走った〜!」
玲於「っ..お前、走るなら言えよ..疲れた」
腕引っ張るなり結構な距離を走らされて、情けないけど息が上がる
佳奈「あはは、玲於汗かいてるし」
玲於「うるせー、佳奈も汗ひいてんだろ」
佳奈「うん、だって走ったからね笑」
お互いに汗かいて突っ走ってついたのは花火がよく見える俺一押しのスポット、公園の丘、昔ここで見てたっけな
佳奈「ここさ、小さい頃よく2人で花火見に来たよね」
玲於「来た来た、母さん達と一緒に4人で」
佳奈「懐かしいな〜、あの頃はまだ玲於が生意気でちょー小さかったっけ」
夜空見上げて、少しだけ寂しそうな笑顔でそう告げる、しかも今も小さいけどとか言い出す
玲於「殴っていい?で、俺をここに連れて来た理由って?」
佳奈「ごめん、ちょっとだけ、少しだけでいいから私と花火一緒に見てくれないかな」
本当はいちごちゃんの傍で見たかった、なんて佳奈には酷い事思ってしまったけど、今にも泣きそうな顔を見たらそんな事も言えなくて、分かった、とだけ言ってその場に座り込む
二人して何を喋るわけでも無く、ただ夜空を見上げて打ち上がる花火を両目に焼き付ける
佳奈「ごめん、この数分だけでいいから。」
そう言った後、俺の右手に絡まる佳奈の左手
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なつみ(プロフ) - 続編が見たくなるほど感動しました!いい作品ありがとうございました!! (2018年12月5日 20時) (レス) id: ecc44db2d1 (このIDを非表示/違反報告)
mnyny1(プロフ) - 続編書いてほしいくらい大好きなお話です!!! (2018年12月5日 1時) (レス) id: 33af31bf18 (このIDを非表示/違反報告)
心音(プロフ) - あ〜!このお話すっっっごい!大好きでした!! 最後の結末が感動でした!(T ^ T) つぎの新作も楽しみにしてます! (2018年12月5日 0時) (レス) id: f04cf3a636 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき(プロフ) - とっても素敵なお話でした。大好きです! (2018年12月4日 23時) (レス) id: d78e2db400 (このIDを非表示/違反報告)
ますみさん(プロフ) - 皆さんありがとうございます;;一つ一つ大事にコメント読ませて頂いてます!!完結できたのも皆様おかげです。ほんとにありがとうございます。 (2018年12月4日 22時) (レス) id: ae066e6e2a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ますみさん | 作成日時:2018年10月9日 22時