そこに居たのは ページ26
玲於side
「眠.. 。」
いつも通りの時間に起きて、昼飯食って家の手伝いしてスマホ弄ってベットに潜る
毎年来る俺の何も無い平凡な夏休みは今までとは違って楽しいものになって、特別な夏になった
それも全部いちごちゃんのおかげ。Aがいてくれて、出会って、好きになってさ
毎日が楽しくて会いたくなって無意識に足が動いてる時もあったんだよ
「後、3日.. 」
夏休みが終わるカウントダウン、夏休みが終わればもう会えなくなる、もちろん連絡は取れるけどさ、やっぱ会いたいって思うし。
だから後悔する前に、手の届かなくなる前に俺はこの気持ちを伝えないとダメだって気づいた、
だから今日の花火大会は俺にとっては欠かせないことで柄にもなく緊張してる
「6時30あの地蔵の前で待ってるから」
花火大会の集合場所、俺達の始まった場所、初めてちゃんと話した場所。いちごちゃんとの思い出は沢山あるけどなんかあそこがいいんだよな、懐かしいってゆーか、なんつーか
貴方「今日、お地蔵さんの前だよね。」
ぶぶと携帯がバイブすればそんなメッセージが届く
内心いちごちゃん祭りに来てくれる自信なくて、ちょっとだけ安心した、ちゃんと来てくれるってことだろ、これは。うん、
「そ、遅刻すんなよ」
多分今の俺携帯見て一人でにやけてる人だわ。
浴衣着てく?甚平?いやそれはやりすぎか、でも夏祭りといえば浴衣だしな
なんてワクワクして、浮かれて、今の俺はいちごちゃんがどんなこと考えてるか。泣いてたなんて何も知らなかった
花火大会まで後3時間
・
「ん、」
鏡の前にたってワックス髪の毛に付けて髪セット、前髪センター分け。そして深呼吸をする
大丈夫、いちごちゃんに今の俺の気持ちを伝えるだけ。君が好きだよって言うだけだから
家を出て地蔵が待つ小さな神社まで何時もより少しだけ人が多い並木道を歩く
「うわ、早く来すぎた?」
相変わらず誰も居ない神社につき、時計を見れば時計の針は6時ピッタリ、完璧早く来すぎたわ
携帯触って、告白の仕方、とか緊張を解く方法とか中坊かって思う事を調べては時間が着々と過ぎてゆく
「玲於?」
聞き慣れた声が聞こえて振り向けばそこに居たのは。
「え、佳奈 ?」
792人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
なつみ(プロフ) - 続編が見たくなるほど感動しました!いい作品ありがとうございました!! (2018年12月5日 20時) (レス) id: ecc44db2d1 (このIDを非表示/違反報告)
mnyny1(プロフ) - 続編書いてほしいくらい大好きなお話です!!! (2018年12月5日 1時) (レス) id: 33af31bf18 (このIDを非表示/違反報告)
心音(プロフ) - あ〜!このお話すっっっごい!大好きでした!! 最後の結末が感動でした!(T ^ T) つぎの新作も楽しみにしてます! (2018年12月5日 0時) (レス) id: f04cf3a636 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき(プロフ) - とっても素敵なお話でした。大好きです! (2018年12月4日 23時) (レス) id: d78e2db400 (このIDを非表示/違反報告)
ますみさん(プロフ) - 皆さんありがとうございます;;一つ一つ大事にコメント読ませて頂いてます!!完結できたのも皆様おかげです。ほんとにありがとうございます。 (2018年12月4日 22時) (レス) id: ae066e6e2a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ますみさん | 作成日時:2018年10月9日 22時