泡沫の恋を君と2【佐野玲於】

スマイル ページ18

玲於side






あーやばい、何がやばいって









｢玲於今日ダンスキレキレじゃん｣







玲於｢俺も思う、めっちゃ調子いいわ。｣







何時も以上に動きのキレが良くてなんつーの、すげー今日の俺調子いい、ダンスがいつも以上に楽しいし








ダンス踊ってる時は何も考えずに踊るけど今は違くて、ダンス踊ってたら脳内でいちごちゃんの笑顔が浮かぶ








｢玲於くん凄い！！｣







｢かっこいい、ダンスできてすごいなぁ｣








そんな俺を褒める言葉を笑顔で述べるいちごちゃんが頭に浮かんで、それで更にやる気が出る









玲於｢俺、いちごちゃんにゾッコンじゃん｣









ダンスしてる時もいちごちゃんの事考えてるし、こう踊ったらいちごちゃん凄いって言いながら笑ってくれるかな、とか考えてるし








｢なになに、いちごちゃんって？｣






玲於｢いちごちゃんはいちごちゃん｣







｢なんだよそれ笑玲於の好きな女の子？｣








玲於｢好きって...そんなんじゃねーから｣








ダンス仲間にからかいがてらそんなこと聞かれて、 好きじゃないって否定するのがなんかこう、むず痒いってゆーか、なんかモヤッとした







玲於｢好きかわかんねーけど、大切な人だと思う｣









きっといちごちゃんはもう俺の中で大切な存在で、簡単に手放したり、離れていい存在なんかじゃないんだと思う









だってダンス馬鹿の俺がダンス中にダンス以外のこと考えるくらいだからね、うん自分でもわかる、珍し過ぎるわ








玲於｢じゃ〜今日はお疲れ、｣









数時間のダンスレッスンが終わって仲間との会話を惜しまず急いで帰りの準備して体育館を出る









女々しいって思われるかもしれないけど今すげー、いちごちゃんに会いたくてあの笑顔が見たい







・






玲於｢佳奈 ？｣







人気の少ないバス停の改札を出れば少し古びた椅子に腰掛ける俺の幼馴染







佳奈｢あ、玲於来た。｣







玲於｢え、どしたの、別に今日俺いちごちゃんと居ないけど｣







佳奈｢うん、知ってるよ、玲於とちょっと話したくて｣







玲於｢佳奈が俺に？こわっ..｣








佳奈とは小さい頃からずっと一緒で親とも仲が良くてよく家族同士で遊びに行ったりしてた








そのせいか佳奈の事はなんかもう家族みたいに思ってる








つか最近いちごちゃんばっかりで佳奈と話してなかったじゃん、今までは毎日って位話してたのにな

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