【碓氷真澄】アンタは俺だけを見てて_2nd_ (ページ5)

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監「まぁ何はともあれ、無事で良かったね！」

咲「そうですね！」

真「俺を心配してくれてるの？…嬉しい」

『…………』

これが毎日なのかと考えると、何億回嫉妬しなければいけないのだろうか。

でも、我慢しなきゃだよね。

きっと黄瀬くんと付き合う女の子はこんな気持ちなんだな～。

方向性は違うけど。

真「…部屋、行く？」

『あっ、うん！』

気づくと至近距離にあった真澄くんの顔。

階段を上った先に彼の部屋はあった。

『お邪魔します…』

真「これからはアンタの部屋でもあるから遠慮しないで」

『そうだよね』

わかってはいるんだけど、なんだか馴れない。

部屋にあったソファに二人で腰を下ろす。

真「ねぇ」

『ん？』

真「アンタさっき元気なかった」

『さっき？』

真「皆で話してた時」

嫉妬してたこと、気づかれてたんだ。

『大したことじゃないから！』

真「…やっぱり連れてこない方が良かった…？」

恐る恐る聞いてくる真澄くんは、なんだか真澄くんらしくなくて。

『そんなわけないよ！私の問題だから気にしないで』

真「教えて、知りたい」

真剣な真澄くんの顔。

本当は言いたくないんだけど…。

『…監督さんに嫉妬、した』

真「嫉妬？」

『私のこと好きなのは伝わってくるんだけど、監督さんにも優しくて。そりゃ元々はそうだったんだから仕方のないことなんだけど…ごめん』

真「なんで謝るの？」

『面倒くさい女だってわかってるんだけど、やっぱり真澄くんの一番は私がいい』

少し大きく目を見開いた彼に手を引かれ

気づけば彼の腕の中。

『真澄くん！？』

真「アンタから初めてそういうこと言ってくれた」

『確かに、初めてかも…』

真「…嬉しい。監督への好きとAへの好きはもう違うから、安心して。俺も気をつける」

『…その言葉だけで充分だよ。それになんだか再確認したし。私、自分で思ってるより真澄くんのことが好きみたい』

真「！！！」

より一層見開いた目と目が合うと、

そのまま私に近づいてくる。

なんだか、押し倒されてるような？

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