▽prologue ページ1
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あの後、眠るように意識を失い
目が覚めた時には
『MANKAIカンパニー…?』
どうやら劇団のようだ。すごく大きいし。
それになんだか周りも活気がある。
私のいたところとは全然違う。
今頃になって実感がわいてくる。
『もしかして、ここが真澄くんの…?』
真「…んっ…」
隣を見ると、真澄くんが倒れていた。
でも、しっかりと手は繋がれている。
『真澄くん!』
真「…戻って、きたんだ」
なんだか少し嬉しそう。
じゃあ、やっぱりここが。
真「ここが俺がいたところ。アンタにもここに住んでもらうから」
『えぇ!?でも、大丈夫なの?』
真「ダメとは言われないと思う。入るよ」
『う、うん』
そりゃダメって言われても路頭に迷っちゃうんだけど。
ここが、真澄くんの住んでいた所。
真澄くんの仲間達がいるところなんだ。
真「大丈夫だから」
手に少し力が入る。
真澄くんもこんな気持ちだったんだ。
私も、頑張らないと。
意を決して、MANKAIカンパニーの扉を開いた。
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作者名:咲那 | 作成日時:2019年7月24日 23時