金髪不良少女のマスクを外そうとするやつが居ます 2【宮侑】

62.聞いてください ページ24

『侑には言えないことなんです』


いつもの公園に座って下を向きながら言う

治に

治「どうしたん。」


『高校の時に恋人らしいことできんかったから今しよう思ってんねんけどわからんねん…』


切実な悩み。久しぶりに会った伊織や、天に言ったら苦笑&「まぁ、色々や」って言われた


治「俺もようわからん」


『え！？お願い治！！治しかおらんねん！りんたろーもなんか…がんばれだけで終わったし…』


治「もう5年も続いてるんやしこれから変なことしたら別れる可能性もあるんちゃうん」


『へ？』


治が放った言葉の意味を数秒理解できず固まる

ごめん。皆ならすぐわかるやろうけど、実際言われたらわからんもんやで？知らんけど


治「侑は変なことをせえへんAが好きなんやろ？やのにいきなりされたらやばいんちゃうん」


『いや、うん。せやな。』


治「わかった？それを角名も他の皆もわかっとってん。やけど「それ言ったらA、ようわからんやろなー」ってことで言ってないねん」


『ごめんなさい』


正論を言われ思わず謝ってしまう。


こんな正論言われたん北さん以来やわ



侑「こんなとこでなにしてんねん」


『公園おったら絶対侑と会うんなんで』


しかも、侑のこと言ってるとき


治「俺帰るわ。腹へった」


『あ、うんばいばい』


治に手を振って侑の方に向く


侑「な、なんや…」


『ふんっ！』


べしっと侑を殴る


侑「いった！なんで？」


『なんとなく〜ほら、ご飯食べに行こー侑おごって』

侑「なんでや！！！」


治「俺も行く」


『うわっ！治どっから出てきてん』


治「侑のおごりって聞こえたから」


『地獄耳！』




──────今の自分が一番いい──────



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