金髪不良少女のマスクを外そうとするやつが居ます 2【宮侑】

60.相合傘 ページ22

『雨…最悪』


バイトから帰ろうと思ったとき、雨がザーザーと降ってきた。

遅れそうだったから天気予報をみなかったのだ。

もちろん傘はないし、折りたたみ傘なんて言う物は持ち歩いていない。


角「うわ、雨。」


『りんたろ。』


実は倫太郎と同じバイト先。仕事がなくて探しているときに倫太郎がうちのとこに来なよ。と誘ってくれた


角「やっぱ降ってきたか〜。荒城さん傘ないの？」


『そーやねん』


ここで少女漫画とかなら入る？っていって相合傘の展開だろうが、こっちは彼氏がいるためそういうのはない。


むしろ、なくていい


角「じゃ、帰る。がんばれー」


『ん〜』


侑、迎えに来たりしてくれへんかな〜


店の前で立ち尽くして居ると、ぴろんっとケータイがなった

侑雨降ってるけど迎えに行ったろか?どうせ傘持っていってないんやろ?


『よっしゃっ！』


思わずガッツポーズ。

前を通った小学生に変な目で見られたが気にしない



Aめっちゃ来てほしい






侑「なんで傘持っていかんかってん」


『ありがと。天気予報みんの忘れてた』


侑はすぐに来てくれた。


うちが傘忘れてることは予想してたってことですか。


『なんで1本なん？』


侑「相合傘とかしたことないやん〜」


いつも相合傘しよ。と言われても、傘2本持っていけばいいやんって言ってやらなかった。


いつもなら、なんでやねん！もうはよコンビニで買ってこい！って言うかもしれへんけど、なんか、今日は別にやってもいい気がした


『じゃ、しよか。帰ろ』



侑「え、」


『なに？嫌なん？』


侑「そんなわけないやん！しよ！」


侑はまさか良いとは言われるなんて思っていなかったようだ。


ふはっ間抜けな顔〜



『うちが持つ。』


侑「Aちゃん持ったら俺めっちゃ頭当たるやん」




──────身長差30cmカップル──────



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