50 ページ50
薮さんは、部屋から出て行った。
バタン、とドアの閉まる音が部屋に響いた。
私は置き去りにされた、捨て猫みたい。
馬鹿みたい、私。
何やってんだろう…
男の人とお酒を飲んで、そのまま一緒に夜を過ごす…なんて、
以前やってたことと変わらない。
本当は、嫌なのに。
こんなことやってる自分って、大っ嫌いなのに。
また、やろうとしてしまった。
しかも、私のことを守ろうとしてくれている人に。
店に来てた男たちは下心丸出しだったから、
むしろ喜んで、一夜を共にしてくれた。
私も、それで寂しさを紛らわせることができた。
でも、薮さんは私に下心なんてない。
あくまでビジネスとして、私が依頼したから一緒にいてくれてただけ。
だから、キスした時、本当は心の中で驚いた。
けど、やっぱり嬉しくて。
成り行きとはいえ、薮さんとキスしたんだ、私…
けどやっぱり、それ以上のことは無くて。
期待してなかったって言えば嘘になる。
だから、そうやって期待してた自分も、なんか汚くて嫌。
自分が、嫌い。
汚い自分が、嫌い。
そして、そんな私は、誰からも愛されない。
付き合ってたシゲアキだって、今日、
ホントは私のこと、好きじゃなかったって…
私は、
私は…
コンナワタシハ、
ダレカラモ、アイサレナインダ。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 92人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「Hey!Say!JUMP」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
侑優那(プロフ) - 良かったです！！楽しみます！ (2018年6月16日 22時) (
レス) id: 257c8867c8 (このIDを非表示/違反報告)
masuko(プロフ) - 侑優那さん» レスありがとうございます！ コメントいただいてやる気出ました！！(笑) これからも、楽しんでいってくださいね♪ (2018年6月16日 21時) (レス) id: a1a1c590f2 (このIDを非表示/違反報告)
侑優那(プロフ) - 初めて！やぶちゃんメインでこんな話が見れるなんて…！すごく楽しく読ませていただいています！これからも頑張ってください！ (2018年6月14日 23時) (レス) id: 257c8867c8 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：masuko
| 作成日時：2018年5月30日 9時
