SUPER☆MAN Kota. Y

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薮さんと対峙した手越祐也は、店を去った。









あ「大丈夫ですか…？」

私は、薮さんに声をかける。









宏太「えぇ…」

薮さんは気を取り直し、再びステージに上がった。









宏太「皆さん、気分を悪くさせてしまって申し訳ありませんでした。

お詫びにもうワンステージ、お届けいたします。」









薮さんは既に、この店の支配人の顔に戻っていた。

ダンスホールからは歓声が上がる。









私はため息をつき、バーカウンターの椅子に座りなおした。









祐也が私のことを悪く言った時、

薮さんは祐也に殴りかかってくれた。









素直に、嬉しかった。

でも今は、ステージの上の遠い存在。









お酒の力も相まって、

何だか急に切なくなる。









私は、これだからダメなんだ…









あ「もう一杯、これと同じものを下さい。」

今は酒に溺れてでも、とにかく現実から逃れたい。









「もうそろそろ止めておいたほうが…」

バーテンダーさんの不安げな顔。









あ「…じゃあ最後に、とびきり強いやつ下さい！」

まだ飲める！、と言わんばかりにそんな注文をする私。









バーテンダーさんが気を遣って、少し薄めに作ってくれたお酒を、

私は再び飲み干した。

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