🧸 ページ14
s. 07/23 19:30
『実は前の日もドラマの現場で倒れたらしくて……、』
「まじで？」「……えっ、」
病院に向かう途中の車内でチーフマネージャーからそう聞かされて、俺も小山も言葉が出ない。
「なんでそんな……、」
車内が静まり返って、みんな増田が心配なのがひしひしと感じる。
大学病院に着いてエレベーターに乗り込むとマネージャーが3階のボタンを押した。
「………？」
事前に知らされていた部屋に入るも、人がいるベッドは皆カーテンが閉まっていて3人で顔を見合わせた。
奥からは誰かの苦しそうな呼吸と、看護師の落ち着かせる声が聞こえる。
マネージャーはスマホを片手に部屋の入口付近で出たり入ったりしながらオロオロしていて完全に困っている様子。
一番奥のカーテンから医者と看護師が出てきて、看護師は自分たちの顔を見るなり、ハッとしたような顔をした。
『こちらにいらっしゃいます。＿＿＿＿今は落ち着いてますが何かあれば呼んでください。』
看護師はさっき出てきた所を手で示すと『また様子を見に来ますね』と医者と一緒に部屋を去っていった。
さっきの過呼吸、まっすーだったんだと目を見開いてしまった。
『……まっすーはいるね。』
小山の後に続きカーテンを抜けると、ベッドの背もたれに上体を預けてぼんやりしている増田が目に入った。
すごく目が潤んでいて、血色の無い唇を薄く開けているのがとても弱々しく見えて不安になる。
『お疲れ様です。血圧が低くて倒れたらしいです。』
椅子に座ったマネージャーが増田を心配そうに見つめながらそう言った。
「大丈夫？ しんどい？」
「………ぅん……、」
ベッドに体を預けているのにふらふらしているように見えて、息もまだ整っていないように思える。
「ベッド下げるよ？」
小山がすかさずそう言ってベッドの高さを低くすると、気づいたら増田は目を閉じていた。
＿＿＿＿
「まっすーちゃんと食べてるね？」
「食べてるよー」
そう言いながらお弁当を持って楽屋に入ってきた小山は増田を見るなり「良かった」と呟いた。
あれから2日ほど無理やり休みを貰った増田は体調もすっかり治っていつも通りの彼に戻った。
片方の頬袋に食べ物をためている様子が動物にしか見えない。
「………？」
「いや、なんでもないよ。」
増田と目が合ってしまい、笑いながらそう言ってブロッコリーを口にした。
-E-
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あいか(プロフ) - 萌さん» そうなんですね(⊙⊙)!!それは仕方ないです笑 ほんとに私の癖とピッタリすぎて大好きなので、これからも無理のない範囲内で更新続けていただけたら嬉しすぎます♡新作楽しみにしてます!!! (1月6日 22時) (
レス) id: 88c0ee4c26 (このIDを非表示/違反報告)
萌(プロフ) - あいかさん» マネージャーのお話の詳細、自分で書いておいてキモぎて消してしまいました、、ごめんなさい🙏💦 (1月3日 22時) (レス) id: 1e3e22995e (このIDを非表示/違反報告)
萌(プロフ) - あいかさん» 10週！？😭💓とんでもなく嬉しくてびっくりして何回もあいかさんのコメント読んでしまいました、、私の文章を10週してドンピシャだとファンだと言ってくれる方がいることに本当に驚いてます😭 新作書きます!!!次もお楽しみにしてください💞 (1月3日 22時) (レス) id: 1e3e22995e (このIDを非表示/違反報告)
あいか(プロフ) - 今までの物語、度々読み返して多分10週ぐらいしてるぐらいファンです！！新しい話更新されていてとても嬉しく思います😭萌さんの作風ドンピシャに好きです！これからも楽しみにしています！あと、増田くんのマネージャーの話のやつの詳細ってどこから見れますか?? (12月17日 18時) (レス) id: 88c0ee4c26 (このIDを非表示/違反報告)
萌(プロフ) - きな粉さん» コメント通知がきててドキドキしながら開いたらめちゃくちゃ嬉しいコメント届いてて嬉しいです💓私の書く黄色さんがきな粉さんの癖に刺さってるの嬉しくてもっと書きたくなりました😽これからの更新も楽しみに待っててください💖 (12月2日 0時) (レス) id: 1e3e22995e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：萌 | 作成日時：2022年4月5日 23時
