当日 ページ27
sideA
ついに今日は夏祭り当日
メイクはいつも以上に頑張ったし
浴衣はお母さんに着付けてもらったし
髪も頭のてっぺんでおだんごにして
大丈夫だよね…
鏡の前に立って何度も確認する
時刻は4時を指している
駅に5時待ち合わせだからそろそろ出る時間
小さなカバンに財布と携帯と…
必要最低限の物だけを入れる
やばっ 、行かなきゃ！！！
「 お母さん行ってきます！」
母「 楽しんできてね 〜 」
ちょっと早歩きで行こうとするものの
下駄だから早く歩けない
ぎりぎりに駅についた
人が多すぎて紫耀先輩探せるかな…？
辺りを見回していると
「 いた 、、、」
紫耀先輩を見つけて
最後に手鏡でチェックする
ゆっくり近づくと
わたしに気づいた紫耀先輩がこっちに向かって手を振ってくる
紫耀先輩も浴衣を着ていて
かっこよすぎです
「 遅くなってすいません！」
紫「 大丈夫やで 、俺も今来たから 」
… かっこよさに直視出来ず俯いてしまう
紫「 Aちゃんの浴衣 、可愛ええな似合ってる 」
「 あ、ありがとうございます 。紫耀先輩もとってもかっこいいです」
そう言うと紫耀先輩は
紫「 ありがとうな 、よし行くか！」
と言ってわたしの手を握った
いやいやいや 、この状況どうしたらいいですか！？
「 紫耀先輩 … 手 、、、」
紫「 はぐれたらあかんやろ 、嫌やった？」
「 嫌じゃないです！！！！」
勘違いされるのが嫌で大きな声で言ってしまった
ううう 、失態
紫耀先輩は一瞬驚いたような顔をしたけど
すぐに ふふ と笑って歩き出す
あー、かっこいい
今日 、わたしやっていけるかな…？
.
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作者名：レ ン ガ * 。 | 作成日時：2017年6月26日 1時
