白薔薇の君へ

１話 ページ2

沢山の人々が行き交う町並み…



『ここが外の世界…写真で見た通り』



私が見てみたかった景色が

１６年経って初めて見る事が出来た



お爺様に閉じ込められてから

ずっと楽しみにしていた外の世界…


別に嫌な事はされた訳ではなかったが

外の世界の憧れは捨てれなかったんだよね

　

『私を止めるお爺様は死んだ…
まだ慣れないけどお金には困らないし
生活は何とかなるはず…って…ん？』



横の掲示板をふと見ると

《ハンター試験の開催》のチラシ


気になって手に持ってしまったけど…

　

『年齢制限なし…誰でも参加オッケー
だが死亡した場合自己責任…』



なんて魅力的なチラシなんだろう♪


新たな試みをしてみようとしている

私に舞い降りた素晴らしい物！



『これは早速応募しないと
きっと後悔するよね？』



ホテルに帰ってすぐに準備をした私



『お友達…出来ると良いな』
　


そして微かな

希望を胸に秘めて眠りについた

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