55話 クローネside ページ10
「さぁ入って！来てくれて嬉しいわ♡」
私の部屋に来てくれたギルダ
この子さえ上手く使えれば
私の夢が叶うわ♪
《今後は道を誤らないでね》
イザベラの言葉…
アンタには悪いけど
私は途中で道を変えたりしない
あの女は嘘をついている！！
“チビガキの世話は年長の女子のみ”
こんな規則はこの農園にない
あれはイザベラの独自規則
奴がママにしたいのは自分の家畜
私じゃない…まずはあの2人
エマとアリアドネよ！！
まぁアリアドネは時が来たら
“あのお方”の元へ行くから良いとして…
問題はエマよ！
凄くムカついてきたわ！！
早いとこ尻尾を掴んで出荷してやる…
屈辱は利子山盛りで返してやるわ！！
その為にもこの子…
「さぁ話して、ギルダ」
ギ「例の件…ですよね
悩み事はありません
心配して何度も話しかけて
くださってありがとうございました
でももう大丈夫です
なので放っといてください
失礼します」
何事もないように去っていくギルダ
ふふふ…なるほどね♡
「そう…エマとアリアドネが全て
話してくれたのね？」
ギ「えっ…」
「ギルダ、貴女
全部知ってしまったのね？」
やっぱり貴女は
何かを知っているようねぇ♪
ここで鎌をかけて
とっとと情報を聞き出しましょう！
「あぁ…残念よ、ギルダ
貴女とはお友達になれると
思ってたのに…」
ギ(バレた！！どうしよう…
悪い人にすぐ売られちゃう？！)
「他に誰が知ってるの？
ノーマン…レイ…後は？
貴女たけ見逃してあげるから
仲良くしましょうよ」
さぁ…貴女の秘密を私に！！
ドンッ！？
ギ「やめてください！
何の話か分かりません！！
エマとアリアドネとは喧嘩しただけ
でももう仲直り出来たから大丈夫
なんです！」
あらあら…こういう展開になるのね
まぁ良いわ♪
「そうじゃあ私の勘違いね
ごめんなさい」
その代わり…
「エマとアリアドネの嘘つき！！
と思ったらまた私の元へおいでなさい」
疑惑という種をまさせてもらうわ♡
さてと次は…
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作者名：アスカ | 作成日時：2019年5月12日 21時
