81話 ページ36
ウィリアム・ミネルヴァ…
ノ「これ…この紙」
エ「ソーショービョー！！」
エマったら…全く(ーー;)
『それを言うなら蔵書票でしょ？』
エ「あっ…そうとも言うね;」
レ「馬鹿」ｽﾞﾋﾞｯ
エ「イテッ！？」
レイの容赦ないチョップを
もろに喰らったエマは可哀想に(¯―¯٥)
ノ「えっ…と…つまりこの紙は
本の持ち主を示す紙って事かな(^.^;？」
『えぇ、そういう事よ
本が農園に来る前の持ち主が
ココに乗っているわ』
レ「ミネルヴァの本は図書館中にある
エマが取ってきたのはほんの一部だ」
ノ「それで“あるメッセージ”って？」
エ「これよく見て」
何冊か同じフクロウを見せてくるエマ
どれも同じフクロウに見えるし
特にこれといった違いもない
しいて言うなら刷り具合が…って！
『もしかして…これって！』
ノ「そうだよね？やっぱり…」
『「モールスの符号になってる！！」』
レ「正解」
これで読んでいくなら…
RAN＝逃げろ
DOUBT＝疑え
DANGER＝危険
TRUTH＝真実
のメッセージになるわ！
こんな所よく見てないと絶対に
分からないのに…
ノ「いや…でもこれだけじゃ…」
レ「俺達に宛てた伝言とは限らない？」
『確かに…そうね
他の人に宛てた物かも知れない』
エ「じゃあ…これは？」
エマが見せてきた三冊の本
HARVEST＝収穫
MONSTER＝怪物
FRAM＝農園
このワードが出てくるって事は
間違いなく私達宛て！！
レ「ちなみにママや鬼の仕業って
線はないぞ、“秘密を知ったら即出荷”
その原則が全てだからな」
『なら、外から鬼や大人に隠して
私達にメッセージを送ったと信じて
良いって事？』
レ「それ“は”信じていいと思う」
今のレイの言い方なら
まだ疑っていると捉えられる…
レ「この男が味方であったにしても…
生死が分からねぇ相手だ
期待し過ぎるのはどうかと思うけどね」
この男が生存してるかで
私達が外の世界での生き方が
変わってくるもの
期待度を上げといて
そこから奈落に落とされるのはキツい…
ノ「でも外に味方がいた！
今もいるかもしれない事実は
とても有難いよ！」
まっ！それだけでも今の私達には
嬉しいからいっか♪
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作者名：アスカ | 作成日時：2019年5月12日 21時
