59話 ノーマンside�� ページ14
すると…
レ「くっ……はははははッ！！！」
イカれたように笑い出すレイの姿
その姿は少し狂気を感じる…
レ「あーあ…
上手くやってたと思ったのに
お人好しのお前らならもうちょい
騙せると思ったんだけど早く気づいたな
そうだよ…俺がママの内通者だ」
「…」
レ「いつから疑ってた？」
「シスターがハウスに来た夜」
レ「あの晩すぐか…」
「…我ながら嫌気がさすよ
真っ先にレイを疑った…」
友達なのにね…
僕も冷淡な性格になったものだ
「でもレイがそうなら一番困るし
逆に敵から見ればそれが一番良い
レイなら作戦まで口に出せる
事態制御の面から見ても完璧だ
これ以上ない適任者だろ？」
レ「だから疑った？」
「そうなければ良いのに…って
最悪の想定だったけどね
ついでに言えば、レイ
君、今回限りの
即席内通者じゃないだろ？」
そう…既にレイは
「突然の密告や即席のスパイを
ママがここまで信用するわけがない」
あの日すでに敵だった
ママもあの日レイを
潜らせ特定を済ませていた
「実際いつからママのスパイだったの？」
レ「ずっと前から」
「…スパイに限らずママの手下
だったのか…！」
監視…保安…商品の向上……
レイはママが僕等を統制する上で
望む方向に内から誘導する装置
レ「そう…要は羊飼いにおける牧羊犬さ」
何食わぬ顔で家畜のフリをして
何年もずっと………？
「…イヌもスパイもレイ1人だよね？」
レ「あぁ」
「全部知っていて農園に加担して
きたってわけ？」
レ「あぁ」
マグマの煮え返りそうな怒りが
こみ上げてくる…
友達だと…家族だと思っていたのに…
「全部嘘だったの？」
聞きたい事は山ほどある…
でも…
「ママに何をどこまで話した？
発信器壊せるんだよね？」
まずはこれが重要だ
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作者名：アスカ | 作成日時：2019年5月12日 21時
