47話 ページ2
あれから10日が経った現在
私達は鬼ごっこでの訓練を
チームを組んで逃げる方向性に変え
やっているけど…
『あれから何も仕掛けてこないわね
あのシスター』
ノ「そうだね…でもこの10日余りで
ママの手の内が見えて来た」
エ「どういう事？」
ノ「結論から言うと、ママは標的が
最年長4人…正確にはエマと僕に
レイとアリアドネが加わったと
既に特定出来ていると思う」
エ「特定？見当や疑いじゃなくて？」
ノ「特定だね」
エ「どうしてそう思うの？」
『…シスターの使い方じゃないかな？
違う？ノーマン』
ノ「アリアドネの正解だよ
標的を特定する気があるのなら
疑いをかけた年長者5人をマーク
しないというやり口はあり得ない」
『だけど、実際行っている事といえば
あくまで全体の監視の強化…
それももう10日以上続いてるわ』
ノ「ママは特定する気がない
その上で僕らを好き放題動かしている」
『それがまた変なのよね…』
エ「アリアドネの言う通りだ…
だったら最初の反応見は何だったの？」
ノ「ね」
前まで特定したがっていたママは
今はするつもりがさらさら無い…
あの青色と緑のオーラ…
自信と余裕が全身から溢れでて
きてたから違和感を感じてたけどさ
あれは特定を済ませていたからなの？
エ「けどどうやって？
発信器からは何も断定出来ないはず
それに特定しているからといって
好き放題動かしておくなんて…」
レ「既に他の見張りがそばにいたら？」
エ「！」
レ「ノーマンの言いたい事は
そういう事だろ？」
ノ「うん…」
『シスターにマークさせるまでもない…
多分子供達の中に内通者はいる』
悲しい事実だけどね…
レ「鬼の手先…裏切者って事…」
ノ「いやそうとは限らない
無自覚にママへ情報を流している
場合もあるだろうからね」
『厳密にはママの情報源…』
ノ「それを利用した標的の掌握と制御
恐らくそれが…」
ママの策の実際…ね
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作者名：アスカ | 作成日時：2019年5月12日 21時
