46話 クローネside ページ1
残り8分40秒
目の前にはノーマンとレイ
後1人は何処に居るのか…
でもあの2人を早く捕まえれば
アリアドネだって出てくるわよね
その前に…
ノーマンは圧倒的体力差で
追い詰めて仕留める
レイは…馬鹿ね
バラバラに逃げればまだ時間内なら
逃げ切れたかもしれないのに…
バッ！
二手に分かれたのね…
でも遅いわ！
まずはノーマンを狩る！！
ノーマンに2分、レイに3分
そして最後の時間でアリアドネ
誰も逃がさない！
時間内に仕留める！！
カチカチカチカチカチカチ…
えっ…どうしてなの？
全然捕まらない！！
何あの子…
あんなヒョロヒョロで
体格も体力も間違いなく私より
劣っているのに…
まるで私が追わされているみたいな…
ただの満点とは違うと言うの？
この子…いやこの子達？
奴らが求める最高の神…
トン…
レ「タイムアップ」
ノ・レ「俺・僕達の勝ちだね、シスター」
…なんて化物を飼ってるの？
この家は…
ポンポン！
「あっ…アリアドネ！？」
後ろを向けばどこに居るのかすら
分からなかったアリアドネの姿
笑顔で私の顔を見てるけど
その瞳の奥で何を考えているのか
全く読めないわ…
「アリアドネは…どこにいたの？」
『私？
ずっーと貴女の後ろにいたよ
シスター…』ﾆｺﾘ
「？！」
何ですって！？
ずっと後ろにいたなんて
全く気づかなかった…！！
『次はもっと…ギリギリの鬼ごっこ
しようね？シスター♪』
小さな声で私にそう言ったアリアドネ
の顔は恐ろしいぐらい美しかった…
これが“あの方”の貢物であり
特別な“姫”の力
私の感情なんて
手に取るように分かる…
なんて素晴らしい商品と貢物を
作り上げたの…イザベラ
能力的に見て標的の最有力候補は
ノーマンとレイとアリアドネ…
でもエマも捨て難い…
そしてもう1人…フフ♪
まだ私は負けてない
こっからが勝負よ…見てなさい！
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作者名：アスカ | 作成日時：2019年5月12日 21時
