指導.2 ページ3
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「…うぅ……」
誰もが眠たくなる五限目の授業中。
私は歩く度にずきずきと痛むお腹を押さえながら、保健室に向かっていた。
腹痛がどんどん悪化して受けることすらままならなかったのだ。
せっかく化学の授業だったのにな…と一人でぼやいてみる。
「失礼しまーす…」
片手でゆっくりと保健室の扉を開けると、
「Aじゃん、どしたの?」
「く、黒尾先生……」
まさかの先客、黒尾先生の声がかかった。
「え、えっと…お腹が痛くて」
保健医でもなんでもない黒尾先生がなんでここに…と考えながら、質問に答える。
薬品の匂いで充満している保健室が、キツい香水でいっぱいなのはなんでだろう…
「じゃ、ベッド使えよ」
シャッと音をたてて真っ白なカーテンが黒尾先生の手によって開かれた。
カーテンと同じように、シーツも綺麗に洗濯されている。
「あ…ありがとうございます」
たぶんこの腹痛は寝不足からきたやつだから、一時間くらい寝たら治るはず……!
ベッドに寝転がり、重くなった瞼を閉じようとした瞬間、
ぎしりと鈍い音と共に、
倒れこんできた黒尾先生。
「飢えてんだよね、俺」
何に、というのはこの状況で嫌でも察することが出来た。
「だからさ、相手しろよ」
未だ現状が理解出来ていない私に対し、そんな言葉を囁いた。
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最近私の扱いがひどいんだよ(時雨) - 続編おめでとうございます!岡山は山しかなくて面白くないです(´∩ω∩`)大都会岡山とか嘘だ!とらのあながないと大都会とは言わない!?…メイド喫茶とかもいいなーとか思ってません。 (2015年2月25日 23時) (レス) id: a0c5099590 (このIDを非表示/違反報告)
諭吉(プロフ) - *桃の缶詰*さん» そうですよ、山登りだって楽しいじゃないですか! あんまりしないけど! お山に感謝です!! ありがとうございます!! 続編の方もがんばりますよッ!! 続編もコメントありがとうございました…!! (2015年2月25日 20時) (レス) id: 270375a570 (このIDを非表示/違反報告)
*桃の缶詰*(プロフ) - 諭吉さん» ですよね、山がないと水とかできませんからね!!← そう、お山は大事なのですよ((( そして続編おめでとうございます!!!返事が遅れてしまいましたが、これからもずっと楽しみにしますね!!!では、今から続編の方へいきます(笑) (2015年2月25日 0時) (レス) id: 8af6259ff0 (このIDを非表示/違反報告)
諭吉(プロフ) - 舞姫さん» おじいちゃん……!! 羨ましいです、私の場合はおじいちゃん家はすぐそばなので……(笑) (2015年2月23日 20時) (レス) id: 270375a570 (このIDを非表示/違反報告)
舞姫 - 私が住んでる区は田舎っぽいです… でもおじいちゃん家は名駅の近く なのでおじいちゃん家に行くときは メイトに寄ります… (2015年2月22日 20時) (レス) id: 4ef47ac269 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:諭吉 | 作成日時:2015年1月31日 21時