HOUSEWIFE ２５【Ｏ】 ページ25
・
智「これ…、俺の番号だから。またAちゃんが来たら連絡して」
和「…」
智「この子がダメっつっても連絡して」
和「…ん、」
「やだ…っ、ｯﾔﾀﾞﾔﾀﾞ!! ここ泊まるの!!」
お姫様抱っこをされて宙に浮いてるっつうのに、ジタバタ暴れるものだから
身体が腕から抜け落ちそうになる
和「泊まられても迷惑だから帰れ」
「…やだ」
和「帰れっつってんの」
「…」
急変したニノの冷たい態度にAちゃんは暴れるのをやめて
俺の服にしがみつき顔を胸に埋めた
「…カズにも嫌われちゃった」
和「…」
「先生も咲田さんに盗られちゃう…」
智「…」
ﾎﾟﾂﾘﾎﾟﾂﾘと呟かれる言葉の合間に、ﾋｯｸﾋｯｸと酔っ払いの証が姿を見せる
傷ついてんのはAちゃんだけじゃない
自分の立場を分かってAちゃんを帰そうとするニノも
すっげぇ罰が悪そうな顔をしてる
・
「楽しかった今までって…、全部夢だったのかな…」
それは今までで一番小さな音になって俺とニノの耳に届いた後
Aちゃんは身を捩りながら床に着地して階段をﾀﾞｯﾀﾞｯと駆け下りて行く
…でも、彼女は酔っ払いで
すぐに足を踏み外し、階下まで一気に転げ落ちた
智「っ、Aちゃん」
和「おまｯ、大丈夫かよ…」
部屋を出た俺たちには見向きもせずその場にｽｸｯと立ち上がり
勢いのまま家を飛び出した
和「っ先生」
智「俺が追いかけるから、お前はいいよ」
和「いや、今のあいつ何するか分かんねぇぞ」
確かに、ニノの言う通りだ
俺は別に咲田とは何もないし
ニノだって…、酔ってなきゃあんなの演技だって誰でも見破れるレベルだったのに
それに…、空き缶は一本しかなかった
たったあんだけであそこまで酔うケースは
いくら酒に免疫のないAちゃんでも稀すぎる
・
和「…俺、あいつと最近ずっとLINEしてた」
智「…」
和「生徒に菓子もらったんだろ？そん時からあいつずっと…」
智「…」
和「先生の気持ちが他所に向くのを恐れてた」
智「…」
「…あいつからの信用０じゃん」
咲田との関係を疑ってんのも、あのお菓子だって…
・
和「“幸せにしてやって”って、俺言っただろ…」
じゃあどうすればいいんだよ
思考が夜の闇のように真っ暗で動かない
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ちお(プロフ) - はるさん» ご指摘ありがとうございます。はるさんを困惑させてしまいごめんなさい。お尋ねしたいのですが、男子はどこら辺で出てきていましたか？数年前に書いたものですから覚えてなくて…。お手数おかけしますがよろしくお願い致します。 (2017年7月18日 8時) (
レス) id: a1c0da4454 (このIDを非表示/違反報告)
はる(プロフ) - 貴方の作品が大好きで久々に読み返してましたけど、クラスに男子がでてますが結局先生の勤め先は女子高なの？共学なの？ (2017年7月17日 22時) (レス) id: c5745f6a62 (このIDを非表示/違反報告)
もえ(プロフ) - すごく素敵な物語ですねっっ！応援してますっ(n´v｀n) (2014年6月6日 23時) (レス) id: 71f27796a2 (このIDを非表示/違反報告)
みさと(プロフ) - 誤字すみません！お邪魔しますっ(( (2014年6月1日 19時) (レス) id: 203bf3b31a (このIDを非表示/違反報告)
みさと(プロフ) - またまたお邪魔しす。更新有り難うございますm(_ _)mこれからも先生と主人公ちゃんが楽しみです* (2014年6月1日 19時) (レス) id: 203bf3b31a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちお
| 作成日時：2014年5月18日 13時
