NEWSの愛され天使せかんど！

明日は強くなれ…end ページ44

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PTSDということで薬をもらってカウンセリングの日程も決まった。二ヶ月間、正直一ヶ月のうちにならなかったから安心してたんだよね。

多分原因は雨の日のやつだけじゃない。この前の本気で殺されかけたあの日も含まれてる。もしかしたらこれからその夢を見ちゃうかもしれない。

「まっすー！！今日からしばらく俺と一緒に寝ようよー！」

手越の気遣いは嬉しいけど俺きっと夜起きちゃうしめんどくさいよ…

「あーまた自分のことめんどくさいって思ってるでしょ！禁止って言ったじゃんそう言うの！」

手越って俺の心読めちゃうんだ…すごいやつだよ…

「手越…おねがいしてもいい？一緒に寝るの。」

「うん！！もちろん！」

そうしてお風呂に入ってご飯も食べて、寝る時間になったんだけど…

「怖い…」

いくら睡眠薬で眠れるって言っても夢は見るから怖いんだ。

「シゲちゃんのラジオ聞いてから寝よっか。」

手越が俺が寝たくないのを見越してラジオをつけた。

シゲのラジオってなんかいいなー…

また俺のラジオに呼ぼうかな…あっでも手越も呼びたいな…それじゃテゴマスのらじおか…

「まっすー寝れそう？」

このままじゃ手越も寝れないから意を決して布団に潜る。

「寝る。」

俺は手越にもらって睡眠薬を飲んだ。するとすぐに眠気は襲ってきた。

「おやすみまっすー。」

手越は俺の手を握ってくれた。

ーーーーーーー

雨…目の前に立つ不気味な女。

ここはあの屋上で、女の手にはナイフ。

抑えられないほどの恐怖に足が動かない。

瞬きすると目に写り混んだのは元の俺の家。

壁にはあの日と同じ文字。

あーそうか。これはあの人一緒だ。

小山からの電話。手越のこと。

体が動かない。

このあと何が起きるのか分かってるのに。

怖いよ…

起きれないのは睡眠薬のせい。

俺はここから出れないんだ。

ーーーーーーーー

朝、手越が俺のことをぎゅっとしていた。寝たはずなのに疲労感を感じる

「てごし…前と違う怖い夢見た…」

「まっすー！！ごめんね。俺まっすー泣いてるのに助けられなかった。怖かったよね。」

起こそうとしてくれてたんだ俺のこと。

「大丈夫…だいじょ…ｸﾞｽｯ…ふぇ…あれ…なんで泣いて…」

俺の目からは自然に涙が出てきた。

「無理しないで。まっすーが起きてるとき、必ず俺が涙止めるから」

…かっこよすぎだよばか。

「一緒に頑張ろ？まっすー。」

「うん。ありがと、手越。」


こうして約三ヶ月の俺のPTSD治療が始まった。

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