書き出す前は一文字分空ける ページ9
月陽side
．
某有名企業の新コスメの新CM発表会
割と高めなステージの上で沢山のシャッターを切られながら
私はいつもの笑みを
．
「今回、このような女性向けの商品のCMをやるのは初めてだそうですが
．お気持ち的にはどうですか？ 」
陽『…そうですね、今までは割と男性グループの一員としてという意識が強かったんですけど、
．今は違う…というか、』
「 それは、どのような違いが？」
陽『決してグループの一員じゃないとかそういうことじゃなくて…その、なんて言うんだろ……
．私今、年齢が18で、2年後には20歳になるんですけど成人するって結構大きなステップ
．じゃないですか、基本的にはこの足2本で自立した存在でいる必要があるっていうか
．それを見据えた時に今迄妹的な立場でメンバーたちに支えられてきたのを
．今後は月陽 A という1人のメンバーとして同じラインに立って
．貢献できるようになりたい、という具体的には分からないですけど
．ステップアップした自分としてその時皆さんと笑っていたいなぁって思っています
．だから今年からは準備期間にして、色んなことにチャレンジしたいという風に考えていたので
．今回このお話をいただいてお受けさせて頂くという形になりました
．…ぁ、気持ち的にはわくわくしてます、笑(質問の答えになってなかったよね、)』
．
．
無事、イベントは終了
次の仕事へまでの空いた時間、スケジュールに目を通していると
「月陽さん、ちょっといいですか、」というマネージャーさんの声
．
．
陽『はい、何かありました？ 』
「あの、実は月陽さんにまたドキュメンタリー取材のオファーが来ていて
．今回もお断りする形でよろしいですか？」
陽『……うーん、それどこの番組から、』
．
．
「One's TIME's World さんです」
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作者名：てと。 | 作成日時：2022年4月20日 19時
