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月影side
影『は、だったら河野代わりに行ってよ、あなたも知ってるでしょ
.私は明日その時間、愛しのAちゃんを、』
河「あんた何言ってんの、?!………あの人の話聞いてたの!?ねぇ、!!」
影『ぃやっ、ちょっとぉ……!?落ち着いて河野、ね!ね?』
河「は?あんた馬鹿じゃないの、これの何処が落ち着ける状況だって!?
.深呼吸でもしろって?は、は?Aちゃんに会えるからって調子乗ってんじゃないわよ!」
影『はぁ?ライブ当たってない、はずれたって言ったでしょ!?
.それに私は今、パパジャニが見れないって話をしてんの!!』
河「私は!あんたがAちゃんをテレビ越しじゃなくて明日!直接会えるって話をしてんの!」
.
.
.
影『………何、言ってんの』
.
河「はぁーやっぱり聞いてなかったのね、だったら私が行ってもいいんだけど何なら行きたいけど!
.親友のチャンスは奪いたくないから、今から言うことちゃんと聞いてて
.あの人はあんたにこう言った」
.
.
“「君がこの前言ったドキュメンタリーの件、君次第で………叶いそうなんだ
.月陽さんご本人が直接お話ししたいと仰っているそうだ
.いいか、しっかり掴んでくるんだぞ! !……全ては君にかかってる!!」”
.
.
ぇ、…… え、
.
.
影『えっ、私!!? 』
私、Aちゃんに会うの……………!?
.
.
あの画面越しにしか見たことないAちゃんに
直接は確かに見たことあるけど
望遠鏡越しにしか見れなかったAちゃんに
ジャニショの写真越しにしか見れなかったAちゃんに
.
胸の高鳴りは暫く止まなかった
.
けど、その時私はどこか冷静だった
彼女のドキュメンタリーを撮るということは
今までファンであれば誰一人として知ることが出来なかった
彼女の全てを私は知ることになる、ということだ
問題はその後
そんな浮ついた気分の私が彼女に向き合えるのかという話だった
仕事とプライベートは割り切る方だった
それがこれからはそうもいかなくなる
私が、彼女にカメラを向けていいんだろうか
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作者名:てと。 | 作成日時:2022年4月20日 19時